6月8日に放送されたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜よる10時~)の9話は、希望と絶望が交差する複雑な展開が繰り広げられた。

◆とにかく悪目立ちする陽一の言動

 9話で特に目立った、というよりは悪目立ちしたのは陽一(永山瑛太)だ。みち(奈緒)にセックスを拒まれたことを受け、みちの心が自分から離れてしまうことに焦燥感を覚える陽一。勤務する喫茶店のオーナーである高坂(宇野祥平)が浮気した代償として家を購入したことを聞き、陽一は突如マンションの内見をみちに提案。

 ただ、陽一は子どもがいる生活を想定しておらず、狭い間取りの部屋の内見を予約しており、いかにも「みちとの関係を修復したい」という下心が伺える。もちろん「みちと向き合いたい」という思いもあるのだろうが、「子どもが欲しい」とかねてから願っていたみちの心を余計に突き放す結果となった。

 一応、次の日にもう少し広い部屋を見るよう提案するが“時すでに遅し”感が強い。陽一の強引かつ独りよがりな言動にイラっとしてしまい、家でパスタを食べている時に「いただきます」を一緒にせずにみちよりも先にパスタを食べ始めたり、みちから手渡された粉チーズを振りかけた後に蓋を開けっ放しにしたりなど、いつもの無神経ムーブがよりいっそい癇(かん)に障った。