◆残すのはズバリ「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけ

 まず、声を大にしてお伝えしたいのは「ほとんどの紙は捨てられる」ということです。

 仕事の書類は、そうはいきませんが、家庭内の紙や書類で、紙として残さないといけないものは、実はほとんどありません。残すべき紙は、「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけです。

◆「金目の紙」

「金目の紙」とは、請求書や保険の証券などお金にまつわる書類です。

 例えば、控除の紙。これは、年末調整をして、お金を返してもらうための、まさに「金目の紙」だから必要です。

 では、保険会社から届いた手紙は?

書類でパンパンの吊り下げ収納
行政からのお知らせをはじめとする郵便物などで、吊り下げ収納がパンパンに。※画像:石阪京子 著『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社刊)より
 一瞬財産に関する「金目の紙」に見えますが、こういう場合は、よく読んでみてください。保険に入り直しませんかという、ただのお知らせのことがほとんどです。これは「金目の紙」ではありません。また、保険の見直しをしたいと思っていないなら「お知らせ」は「使う目的がある紙」でもないですよね。もし見直しをしたいならその紙を後で読むのではなく、手帳に「保険の見直しをする」と書いて自分で情報を集めればいいでしょう。