仮面ライダー、スーパー戦隊俳優を多く輩出

 高橋が『太陽オオカミ』後に仮面ライダーになったように、『オオカミ』シリーズは(ABEMAとテレビ朝日の関係性もあって)仮面ライダーシリーズと縁がある。

 2017年夏の『真夏のオオカミくんには騙されない』(シーズン2)に出演していた内藤秀一郎は、当時21歳のモデルだったが、翌年俳優デビューを飾り、2019年放送の『腐女子、うっかりゲイに告る。 』(NHK)で小野役を好演したのに続き、2020年に『仮面ライダーセイバー』に主演。この『セイバー』に仮面ライバーブレイズの新堂倫太郎役で出演していのは、第1シーズンの『オオカミくんには騙されない』(2017年冬)に出演していた山口貴也だ。前年が高橋主演の『ゼロワン』だったことで、2年連続で『オオカミ』出身者がライダーとなったと話題にもなった。

 2021年冬の『恋とオオカミには騙されない』(シーズン9)に出演した杢代和人は、ダンス&ボーカルグループ「原因は自分にある。」のメンバーとしても活躍中だが、昨年の『仮面ライダーギーツ』で仮面ライダーバッファの吾妻道長を演じた。一方、2018年の『仮面ライダージオウ』に仮面ライダーゲイツの明光院ゲイツを演じた押田岳が2020年夏の『オオカミくんには騙されない』に出演するという逆転現象も起こっている。

 無論、テレビ朝日のスーパー戦隊シリーズとも縁があり、2018年夏の『太陽オオカミ』に出演していた当時モデルのきいたは2020年に本名の駒木根葵汰に改名、翌年『機界戦隊ゼンカイジャー』で主演を務めた。今年1月期の『星降る夜に』(テレビ朝日系)でピンク髪の“チャーリー”という突飛な役を演じていたことを記憶している人も少なくないだろう。2021年冬の『恋とオオカミ』に出演していた俳優の樋口幸平は、翌年『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主演している。“逆輸入”パターンもあり、この『ドンブラザーズ』でイヌブラザー役だった柊太朗は今春の『花束とオオカミには騙されない』に出演。2019年に『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でリュウソウブルーを演じた綱啓永も、その後2021年冬の『恋とオオカミ』に出演した。なお、綱は昨年の『君の花になる』で高橋文哉と共演し、8LOOMのメンバーでもあった。