『オオカミ』シリーズは人狼ゲーム的な要素があることが他の恋愛リアリティ番組と異なる点だが、同シリーズの転機となったのは、2018年夏の『太陽とオオカミくんには騙されない』(シーズン4)だろうか。この『太陽オオカミ』から、「太陽LINE」「月LINE」や、出演者による共同作業、脱落者発表の際の打ち上げ花火の演出といった、『オオカミ』シリーズに欠かせない盛り上げ要素が導入された。
この『太陽オオカミ』といえば、高橋文哉とめるる(生見愛瑠)が出演していたことも記憶されるシーズンだ。今や俳優として活躍し、7月には主演映画『交換ウソ日記』も公開される高橋だが、出演当時は「男子高生ミスターコン2017」でグランプリを受賞した17歳の高校生で、まだまだ幼い雰囲気が強かった。これまで付き合った人数は「9人」と答えるなど序盤はややチャラめな空気も感じさせ、今の落ち着いた洗練されたイメージとのギャップに驚くファンもいるかもしれない。この当時はまだ舞台デビューを踏んだばかりで、俳優としては駆け出しも駆け出しといったところだったが、翌年に『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)で主演を務め、一気に知名度を拡大。2021年は『最愛』(TBS系)で吉高由里子の弟役を好演、そして昨年は『君の花になる』(同)で主演の本田翼の相手役を演じ、劇中ボーイズグループ・8LOOMとしての活動でさらに人気が過熱している。
めるるもまた、高橋と並んで『オオカミ』出身者の中でも一二を争う成功を収めた。16歳ながら「Popteen」専属モデルとして活動しており、すでに見た目が完成されていた印象で、めるるの場合は今とさほど雰囲気は違わない。やはり『太陽オオカミ』をきっかけに人気・知名度が増しためるるは、2020年に『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で期間限定レギュラーを務めたあと、翌年から正規レギュラーになるなどバラエティを中心にブレイクを果たした。特にここ最近は女優として開眼し、『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)にゲスト出演したほか、現在は清野菜名、岸井ゆきのと共に『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)でメインを務めている。いずれもバラエティで見せる姿とは違い、陰のある役どころを好演しており、今度は女優としてブレイクしそうな気配。いずれドラマか映画で高橋と一緒になれば「ふみめる共演」と大きな話題になりそうだ。