よく考えると、バナナを勧められ「寝てないから胃が受け付けない」と返答した勝俣のアドリブスキルは見事なものだ。うまく、取り繕った。

 そして、バナナの代わりにお茶をグイッと飲み「『旅サラダ』のお茶、うまっ!」と、またしても取り繕う勝俣。いや、お茶が好きなんじゃなくて、あなたはバナナが嫌いなだけでしょうに……。

 その存在に賛否があるのは、よく知っている。しかし、やはり勝俣がいないと『旅サラダ』はしっくりこない。表情には疲れが前面に滲んでいたが、彼の登場によって番組のエンジンが一気にかかったのは事実だ。

 エンディングでは、こんなやり取りも見られた。

神田 「かっちゃんも無事到着しましたけど、今日のギャラは半分ですから」

勝俣 「そうですね。ということは、800円です(笑)」

神田 「さあ、また来週です。『旅サラダ』、世界の旅に行きましょう。素敵なしゅうま……」

勝俣 「神バナナとおんなじ(笑)」

 MC・神田の呼びかけ「素敵な週末を」に被せ、無神経にしゃべり倒した勝俣。遅刻した分を取り戻そうと、かかっていたのか? いや、もともとこんな人だったと思う。