同じく2060年でも、6号車の海老原(加治将樹)の知識のおかげで同様の推理がなされていた。そして5号車の乗客は、ワームホールさえ開けば元の2023年に戻れるのではと期待する。とはいえ、ワームホールがいつどのように現れるか、そもそもまた開くかどうかもわからない。何の手がかりもないなか、海老原から借りた地図をもとに5号車の乗客は周囲を探索する。時空は超えたが、同じ場所に飛んだのか、それともまったく別の場所なのかを確認するためだ。白浜優斗(赤楚衛二)は月島橋の表示を見つけ、その近くにあった行きつけのお好み焼き店を探す。土の中から見つけたのは、優斗が心を寄せていた店員・樋口真緒(志田彩良)の自転車が埋まっている姿だった。優斗は真緒にもらったキーホルダーをそこに置き、立ち去る。

 高校生カップルの江口和真(日向亘)と佐藤小春(片岡凜)は森を捜索。和真は「絶対にワームホールを見つける」と宣言し、元の世界に戻ったときにやりたいことを口にするが、小春は妊娠していることを明かし、「(2023年に)戻れたとしても、もう普通の高校生には戻れない」「どうしたらいい?」と泣く。和真は何も答えられず、無言の和真を後にして小春は行方をくらましてしまう。

 雨は次第に嵐のようになり、みな車両の中に避難を始める。5号車を降りて森の中で暮らしていた田中弥一(杉本哲太)も乗り込んできて、車両の奥のドアをこじ開けると、トンネルの中にワームホールらしきものが出現していた。田中が作ったわら人形が吸い込まれるのを目撃した優斗は、石を投げ込んでみると、吸い込まれて消えてしまう。優斗は元の世界につながったと確信するのだった――。

 タイムワープの謎が明らかになり始め、帰還の可能性が浮上した第7話だが、萱島直哉(山田裕貴)と畑野紗枝(上白石萌歌)の関係性にも動きが。