東山は「この件に関しましては(所属タレントの中で)最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します」と、東山が先陣を切るまでは後輩にストップをかけていた事情をうかがわせていたが、“東山発言”の後、5月28日には『シューイチ』(日本テレビ系)でKAT-TUN・中丸雄一が、そして6月5日には『news zero』(同)で嵐・櫻井翔がそれぞれ性加害問題について言及することに。

 櫻井は月曜キャスターを務める『news zero』で2分にわたって自身の意見を語った。櫻井は、自身が「問題の責任が問われている事務所に所属している」「大きな意味では自分は被害者に見られうる立場に置かれている」ために、「コメントすることは難しいと考えていました。今もまだ、どの立場でどうお話できるのか、難しい」と説明したうえで、「かつて同じジャニーズJr.として、同じ時間を共にしてきた大切の中には……すでにこの世界とは全く違うところで新しい人生を歩んでいる人たちもたくさんいます。そういう人たちも含めて、あらぬ臆測を呼び、今回の問題の対象となってしまうことは、何よりも避けなくてはいけない」「だからこそジャニーズ事務所は、話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい」「二度とこのような不祥事が起こらない体制を整えなければならないと思います」と言及。「最後に、あらゆる性加害は許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています」と締め括った。

 櫻井は声を震わせながら、ときおり深呼吸をするなどかなり緊張した面持ちで語り、真摯な発言だったと評価の声がある一方、「遅すぎた」との声も少なくない。また、「言うべきこと言ってるようで全く言ってない」と発言の中身に対する批判もあるようだ。

「櫻井の発言は、そもそも自分の立場からはコメントが難しいというスタンスのうえで、憶測や誹謗中傷は避けてほしいという訴え。『週刊文春』(文藝春秋社)の報道によれば、外部の専門家などで構成された第三者委員会の設置について賛成の立場を取ったのが櫻井と中丸だったものの、副社長らからの強い反対にあい、設置が見送られたとあり、櫻井があの場で改めて実態調査の必要性を訴えたのは、彼なりに踏み込んだ発言だったと思われます」(女性誌記者)