6月9日には主演映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』がAmazonプライムビデオで独占配信。『私の頭の中の消しゴム』などで知られるイ・ジェハン監督ということもあり、6月下旬には韓国を始め、香港、台湾、タイのアジアプロモーションも予定している。

「このところ撮影が続いていて、2021年夏から『神の雫』撮影が海外でスタート、年末に一時帰国して『今際の国のアリス』シーズン2撮影、その後は主演ドラマ『正直不動産』(NHK)を撮り、2022年春にふたたび『神の雫』の撮影に戻って撮り終えることに。今年に入ってからも、1月から『SEE HEAR LOVE』の撮影があり、その後、『正直不動産』のスペシャル版を撮影。放送は2023年度冬と先ですが、山下だけでなく、ヒロインの福原遥もスケジュールがパンパンという事情もあり、春に撮り終えたようです。『TOKYO VICE』(WOWOWほか)シーズン2の撮影も重なっていたようですし、俳優業は順調ですね」(同)

 コロナの影響もあって『神の雫』は撮影開始から終了まで足掛け10カ月を要することになったが、実は奇妙な事態が起こっている。山下にとって海外ドラマ初主演となる本作は、全世界でのシリーズ累計発行部数1500万部以上という大人気マンガを米仏日共同製作で実写化したものだが、すでに全世界で配信・放送済で、日本だけが蚊帳の外の状態なのだ。

「製作費は3000万ドル(およそ40億円)とされ、ハリウッドの最大手映画スタジオ・レジェンダリーのテレビ部門が大半を出資。原作が世界的に人気のマンガということもあってさまざまな配信会社が交渉のテーブルについたなか、Appleがかなりの額を出してApple TV+での配信権を獲得しました。当初は日本とフランス以外での世界配信権でしたが、フランスの大手放送・配信会社がApple TV+と提携したことにより、日本以外で4月21日に全世界配信が始まり、6月2日に最終回配信を終えています。山下がフランスに行ったのもその関係でしょう。なお、日本はHulu独占で9月配信予定となっています」(ドラマ・映画ライター)