今世紀に入って自民党からは6人の首相が輩出していますが、世襲でなかったのは菅義偉氏だけ。かねてより世襲議員批判はありましたが、ここにっきて一気にその傾向を問題視する声は高まっています。それを象徴するのが4月に行われた山口2区の補選です。岸家の跡取りである岸信千世氏は楽勝だと思われましたが、HPで岸信介、安倍晋三、佐藤栄作といった名前が並ぶ華麗な家系図を公開して猛批判に晒され、大苦戦で、辛くも勝利する結果となりました。
首相や閣僚、さらに秘書官など、重要なポストが一族で引き継がれる状況に、国民はいい加減、呆れ果てている。今後の選挙ではあらゆる世襲議員に対し、より一層と厳しい目が注がれることになるでしょう。与党議員からはすでに“サミット特需は首相の息子のせいで吹っ飛んだ”といった声が上がっており、すぐの解散はなさそう。バカ息子ひとりのせいで選挙の時期が変わることになりそうです」(政治記者)
政治家にしてみれば、“選んでいるのはアナタがた国民でしょ”といった気分なのか。当たり前のように世襲議員が当選する状況に、翔太郎氏は図らずも一石を投じたようだ。