しかし、そこで浮上したのが長男・翔太郎氏の失態です。そもそも翔太郎氏を首相秘書官に起用することには強い批判があったものの、岸田首相は“適材適所”と批判を切り捨てた。欧米歴訪の際、翔太郎氏が公用車で買い物や観光に出かけたことが報じられた時も、『不適切な行動はなかった』と反論していました。

 ですが先月末、今度は翔太郎氏が公邸で忘年会を開いていたことがわかり、ついに岸田首相も息子を守りきれなくなった。批判の声は止まず、自民党内のみならず野党からも、“選挙は遠のいた”という声が上がっています」(週刊誌記者)

 父親が選挙で国民の信を問い、地歩を固めようという時に、公邸で飲み会を開いて批判のタネを提供しようとは、なんと立派な孝行息子か。ただ、今回の一件はもはや岸田家のみの問題には留まらない可能性さえある。

「岸田首相は3代にわたって政治家で、長男を秘書官に据えたということは、ゆくゆくは4代目となるのは確実。しかし短期間にこれだけ醜聞を繰り返せば、国民がそのことを忘れるはずはなく、築き上げた地盤は今回の一件で確実に揺らぎました。