首相が国を動かすのはわかるが、時にはその息子が国を動かすこともあるとは、国民も知らなかったに違いない。

 岸田文雄首相の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏が首相公邸で忘年会を開いていた問題で、首相は5月29日、翔太郎氏を更迭することを発表。6月1日付けで、政務担当の首相秘書官を辞職した。

 しかし、批判の声は収まらず、噂されている総選挙の日取りにも影響が出る勢いだ。

「2021年10月に誕生した岸田内閣の支持率は、昨年秋頃から不支持が支持を上回るようになりましたが、広島サミットを前に数字が逆転。岸田首相は地元・広島でサミットを取り仕切ってリーダーシップを示し、その勢いのまま解散総選挙になだれ込むものと見られていました。政権が長引けば支持率は必ず下がるもの。長期政権を狙う岸田氏にとっては、解散は今しかないタイミングだからです。