ジャニーズ事務所の閉鎖的な体質が問題の根本にあるのは間違いないが、同時に問われているのがメディアの姿勢だ。1999年に「週刊文春」(文藝春秋)がジャニー氏の性加害問題を報道したものの、多くのメディアは黙殺してきたのだ。

「ジャニーズ事務所のタレントは多くのメディアにとって“金のなる木”ですから、不都合すぎる報道はスルーするしかない。もちろん、あのとき文春以外のメディアが大々的に取り上げていればその後の被害はなかったでしょうし、ジャニーズ事務所ももっとはやく改革に踏み切らざるを得ない状況に追いやられていたはずです」(メディア関係者)

 特にジャニーズ事務所と蜜月の関係を続けているのが、女性週刊誌だ。

なかでも「女性セブン」(小学館)と「女性自身」(光文社)は、毎号のようにジャニーズ事務所のタレントのグラビアやインタビューが掲載され、良好な関係を続けている。