22日、日本テレビの石沢顕社長は「性暴力に関しては、あってはならないという大前提をベースに放送していく」としたうえで、「事務所としてやるべきことをしっかり進めていくのか注視したい」とコメントし、現時点で番組制作などへの影響は「ない」とした。
NHKの稲葉延雄会長も24日、「犯罪は許しがたい、決して許されないものだという態度で臨んできたし、その姿勢はいささかも変更ない」と明言しつつ、「ジャニーズ事務所が示した再発防止策がどう実行されていくか慎重に見守り、適切に対応していきたい」とコメント。同日、山名啓雄メディア総局長は、今後の『NHK紅白歌合戦』への出場について問われると、「紅白に関しては、3つのことで選考している。その年に活躍された方、世論の支持がある方、その年の紅白の企画演出にふさわしい方。それを元に選考させていただいている」と説明したうえで、「事務所さんのお示しされた再発防止策をどのように実行されていくのか、慎重に見守りながら、仮に紅白に選考するにあたっても、しっかりそういった対応をしていきたい」と話すに留まった。
フジテレビの港浩一社長は26日、「ジャニーズ事務所は、被害に遭ったと言われる方々がいらっしゃることを大変重く受け止めている。事実確認をしっかりと行い、真摯に対応しなければならない、という見解を表明されていますので、その推移を見守りたい」と説明。編成担当の大多亮専務は、「現状、ジャニーズ事務所のタレントさんが出演している番組に関して大きな変更は考えていません」と語り、港社長も「所属タレントに問題があったわけではない。変更予定はない。お付き合いという点では、推移を見守りながらやっている。今後はその都度判断していきたい」とした。
テレビ朝日の篠塚浩社長は30日、やはり「性加害は決してあってはならない。事務所が対応策をどう実行していくか注視していく」としたうえで、今後の事務所との付き合い方については「変更はございません」と明言。同局の『サンデーLIVE!!』で東山紀之がコメントしたことについては「東山さんにコメントしていただくのが自然だと考え、我々のほうから持ちかけた」と説明し、事前に東山が話す内容は把握していたと明かした。