全曜日・全チャンネルで冠番組を持つ偉業を達成した有吉弘行も、危険信号が点っている番組はある。芸能関係者は言う。

「櫻井翔と有吉弘行の共演が実現した『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)は、今年放送9年目ですが、今年に入って企業ベッタリの企画を連発するようになり、これは危険な兆候です。企業がプッシュする売れ筋商品がスタジオに並び、タレントがそれを褒めまくる図は、まるで通販番組。ソファーに座ってくつろいだ姿勢でトークを展開し、その合間に美味しいものに舌鼓を打つだけで、視聴者は完全に置いてけぼりです」(芸能関係者)

 そして、来年には30周年を迎えようかというあの長寿番組も、「出演者が楽しんでいるだけ」という批判は多い。

「『ぐるナイ』のゴチバトルは、すでに20年以上も続く名物コーナーですが、“人がおいしいものを食べているのを見て、何が面白いのか”という声は、開始当初から少なくありません。不景気な時代しか知らず、未来に明るい希望を持てない若者は、芸能人が豪華な食事を食べ、10万円単位のお金を払う光景を見て、本気でヒいています。“楽しむべきは出演者やスタッフでなく視聴者”ということに気付かないようでは、テレビはいよいよ終わりでしょう」(エンタメ誌デスク)

 “嫌なら見るな”というなら、それも1つの見識だが、内輪の馬鹿騒ぎを続ける業界に未来はあるのか。