この発言に対し、2021年の退所まで40年以上ジャニーズに在籍した近藤真彦は「ウソはダメだな」「知ってた、知らなかったではなく、知っているでしょ」と反応。さらに、5月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋社)では「忍者」のメンバーだった志賀泰伸氏が顔出し・実名で性被害を告発したが、立ち上がった理由について「ジュリーさんが『知りませんでした』と言ったことに対して、ウソつけ!と思ったんです。知ってたでしょ?って」と説明する事態となっており、「聖域なきコンプライアンス順守の徹底」を掲げていた同事務所の社長であるジュリー氏の“コンプライアンス”の感覚に疑問の声が上がっている。
また、ジャニーズJr.の番組で司会をするなど長年ジャニーズとの付き合いがあるヒロミは、28日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、一般的な企業や、闇営業問題に揺れたときの吉本興業の対応を例に出しながら、ジャニーズ事務所が企業としての説明責任を果たしているとは言い難いとする厳しいコメントをしたことも話題になった。
民放テレビ局の情報番組スタッフは語る。
「これまでジャニーズ事務所の威光に忖度してきた中で、同事務所に関するネガティブなニュースは極力避ける傾向にあったテレビ局やスポーツ新聞ですが、今では連日にわたって性加害騒動を報道しています。これは、ジャニーズ事務所がずっと『各方面よりご指摘の件』など表現を濁してきたのが、14日の文書でようやく『故ジャニー喜多川による性加害問題について』と、はっきり問題を明言し、公式見解を示したことで報道しやすくなったという面もあります。いずれにせよ、ここまでテレビや新聞で報じるようになったからにはそう簡単には沈静化しない。このままいけば、夏の『24時間テレビ』はおろか、年末の『NHK紅白歌合戦』にも影響が出そうです」