今週は一家心中を図った市川猿之助事件で週刊誌は埋め尽くされている。それにジャニー喜多川問題。次々に実名顔出しの告白者を発掘する文春の取材力には脱帽するしかない。

 今のジャーナリズム界は、文春の一強時代といってもいいだろう。

 そんな文春を横目で見ながら、創刊101年を迎えた老舗の週刊朝日が、明日(5月30日)の発売を最後にひっそりと消えていく。

 出版社系の週刊新潮が1956年(昭和31年)に創刊され、あっという間に100万部を誇っていた週刊朝日やサンデー毎日を追い落とし、以来、新聞社系週刊誌はじり貧で、毎週出しているのが“奇跡”のように思えたのだから、致し方ないだろう。