「発表のあった5月26日は、ジャニー氏からの性被害を告発している元ジャニーズJr.で俳優の橋田康が日本外国特派員協会で記者会見。橋田はすでに『週刊文春』(文藝春秋社)で一度被害を告発しているので会見自体のインパクトはそれほどなかったが、ジャニーズが同日に対応策の発表をしたというのが問題。どう考えても、会見の扱いが小さくなることを各メディアに期待する意図が透けて見えますからね。この期に及んで、真剣に問題に向き合うというアピールの裏で、まだ性加害問題のダメージを抑えようとしている」(テレビ局関係者)
かつてジャニー氏の性加害疑惑に関する一大キャンペーンを展開したこともある「文春」には、このところ毎週のように被害者たちによる告発が掲載されることに。5月25日発売の最新号(6月1日号)では、1990年に「お祭り忍者」でCDデビューし、同年末に『NHK紅白歌合戦』にも出場したジャニーズグループの忍者のメンバーだった志賀泰伸氏が顔出し・実名で告発した。
1994年に忍者を脱退およびジャニーズ事務所を退所した志賀氏は、藤島ジュリー景子社長が、叔父の性加害問題について「知らなかったでは決して済まされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答したことに「ウソつけ!と思った」ことをきっかけに立ち上がったといい、ジャニー氏による性加害は1984年、高校1年生の15歳のときに始まり、18歳まで30回から40回にわたって続いたと告白した。
「志賀氏は、オーディションに合格してレッスンを受け始めたばかりのときに性加害を受けたといい、すぐに雑誌に登場。翌年には忍者の前身グループのメンバーに抜擢されたこともあり、他のメンバーから『お前はジャニーさんのオキニ(お気に入り)だもんな』と言われたこともあるとか。ジャニーズタレント内で、性加害を受け入れることと待遇が良くなることがイコールで認識されているという状態は、実に40年ほど前からあったという証言になります」(女性誌記者)