晃と桂一の母で、仕事一筋な広瀬奈緒美を演じる小沢真珠は「私が演じる広瀬奈緒美の第一印象は、子どもたちのことより、自分の仕事や人生にしか興味のない女性という印象でした。が、読み進めていくと、彼女なりに子どもたちのことを大切に思っているように感じました。でも過去に自分の両親とのいざこざや、不幸な出来事などがあり、独特の価値観で子育てをしてきたのだと思います。そんな母親の下で育ったから、桂一と晃のような兄妹愛ができてしまったと思うので、奈緒美の弱さゆえの強がりや、感情の浮き沈みを表現していけたらと思っています」と自身の役の背景を分析。加えて「今までも何度も感情の起伏が激しい女性を演じてきましたが、今回はまた違ったタイプの激しい女性なので、新しい豹変ぶりを楽しみにしてください」とアピールしている。
また、オープニングテーマとして、アニメやマンガのキャラクターの新解釈をコンセプトにしたインスパイアソングで話題のシンガー・ソングライターの珀の新曲「糠星の備忘録」が決定した。
はかないピアノの旋律が印象的なこの楽曲は、ハイトーンボイスによる刹那的なサビでは、他人や社会の目を気にしながらも、目を背けていた自分の本当の気持ちに気付いてしまった感情を描き、シンプルな言葉ではなく繊細に表現されているドラマの世界観にぴったりな構成となっている。
珀は「愛の形は人によってさまざまで、正解などないのだと、あらためて思うきっかけを与えてくれたのが、この『さらば、佳き日』という作品でした。少し切ないけれど、穏やかで温かい晃と桂一の日常に、音楽で彩りを添えられることをとてもとても光栄に思います。新しく出合ってしまった感情に戸惑い、葛藤しながらも、どうしようもなく心ひかれてしまう。どうしようもなくいとおしいと感じてしまう。そんな、加速して止まらない思いを歌に込めました」と表している。