加えて、井ノ原は「そういえば、前回のバトンタッチセレモニーの際に、東山さんに、僕が劇中で使っているのと同じマグカップをプレゼントしたのですが、大事に使っていただいているそうです」とエピソードを披露。そのマグカップが「刑事7人」シーズン9・第1話(6月7日放送)に登場。東山も「あの時、井ノ原からマグカップをプレゼントされました。それはいまだに劇中で使わせてもらっています。井ノ原との絆の一つですね」と感謝を述べると、井ノ原は「オシャレだなと思って自分で買ったものですので、余計にうれしいです」と、この日一番の笑みを浮かべた。

 最後に「12歳の時にこの世界に入って、東山さんの背中をずっと追っていました。今こうして同じ“水曜9時”のドラマとしてバトンタッチができ、個人的にとても感動しています。普通に1週間を生きていて、木曜日、金曜日と働くのはきついと思うんです。そこで水曜日にほどよい緊張と、最後に癒やされるような人間ドラマを見ていただき、残りの2日も頑張ってほしいという意味でも、この枠は重要だと思っています。今回の『特捜9』最終回も、重すぎず、軽すぎずで、また次も見たくなる…そんな回になっていると思います。引き続き“水曜9時”を楽しんでいただければうれしいです!」と語り、東山に“バトン”を渡した。

 「特捜9 season6」最終回では、IT関連企業社長が刺殺される事件が発生。直樹ら特捜班は、彼に恨みを抱いていた介護士・小島裕太(永岡佑)を逮捕する。小島には、被害者によって婚約者を自殺に追い込まれた過去があった。ところがその夜、小島が「警察は無能だ」というメモを残し、留置場で自ら命を絶つ。小島に紙とペンを渡した青柳靖(吹越満)と留置担当官・真田雅弘(佐戸井けん太)の処分が取り沙汰される中、真田は思いもよらない相談を直樹に持ちかける。