◆「料理を交代制にしよう」の気遣いに感動
しかし、結婚から半月ほど経った頃、悠馬さんから「毎日ひとりで料理を作るのは大変だろうから、交代で作ろうよ」と提案されました。
その言葉を聞き、結子さんは感動。共働きであることを考慮した気遣いができる男性と結婚できたことに、改めて幸せを感じました。
「でも、ちょっとだけ残念にも思いましたね。手料理を食べる夫の顔を見るのが好きだったので、その機会が減ってしまうんだなあって」
結婚前、一人暮らし歴が長かった悠馬さんは料理上手。レシピも見ずに手際よく、おいしい料理を作ってくれました。結子さんはそんな夫を尊敬。同時に、私ももっと頑張ろうと意欲を燃やすようになりました。
◆Twitterで「飯マズ妻」と罵られていた!
ところが、それから数ヶ月後。夫を見る目が変わってしまう出来事が起きます。ある日、結子さんは洗面所に置き忘れられた悠馬さんのスマホを発見。忘れていることを、早く教えてあげようと思ったものの、「中を見たい」という好奇心が……。
悠馬さんの暗証番号は基本的に誕生日であることを知っていたため、スマホのロック解除に時間はかからず。ホーム画面が現れた時、真っ先に結子さんの目に留まったのはTwitterのアイコンでした。
あの人、SNSやってるんだ。そんな話は聞いたことなかったのに。どんなことを呟いてるんだろう。結婚生活の惚気だったら嬉しいな。
そう思いTwitterを開くと、「飯マズ妻と結婚した夫」という衝撃的なアカウント名が……。そこには「よくこんなまずいもん作れるよな。ある意味、天才」や「今日もクソまずかった。やっぱ家庭的な女と結婚すればよかった」など、結子さんへの愚痴がたくさん。
「びっくりしました。『飯マズな妻を持って、お互いに苦労しますね』みたいなリプライには『本当にそうですね。結婚自体、間違いだったのかもしれませんね』とか返信してて。普段の穏やかな夫からは考えられない裏の顔でした」