ハーバード大学出身のお笑い芸人、パックンことパトリック・ハーランさん。大学講師や情報番組のコメンテーターとしてもマルチに大活躍しているパックンは、実は投資歴25年以上という投資のベテラン。

インタビューでは、投資を「お金に踊らされる状態から解放されるための切符」と語り、具体的なパックン流投資術を伝授してくれました。これから投資を始めたい、投資を始めたばかりという人に役に立つアドバイスがいっぱいです。

パックン流「良い節約と悪い節約」とは

――パックンが考える良い節約や、やめたほうがいい節約はありますか?

「まずは借金を返すことが節約になります。なかでも僕が“バカな借金”と呼ぶものを即返済すべきです。例えば、クレジットカードの分割払いやリボ払いをしながら、投資するのは本末転倒です。年利15%もの手数料を取られてしまうような借金は、今すぐ返してしまいましょう。節約のためにリボ払いするというなら、それは節約になっていないことを理解すべきです」

「また節約には“悪い節約”があります。例えば、教育費を節約して、必要な教育を受けなかったために、やりたい仕事ができなくなるのはもったいないことです。きちんとした会社に就職したいならスーツ、靴、カバンをちゃんと買って面接を受けに行きましょう。自分の可能性を狭めるような節約は避けてください」

「また自分の健康を害するような節約もしてはダメです。例えば節約のために食費をおさえて栄養を摂取しないと入院しちゃいますよ。そして節約で人生が嫌になったり、がんばる気力を失ってしまったりするようなら、そんな節約では元も子もないのでやめたほうがいいでしょう」

「逆に、極端な節約に若くて元気な人が挑戦するのは、かっこいいと思いますよ。片道15kmを自転車で出勤するとか、ジム代節約のために、その自転車を担いで帰るとかね(笑)。また、若いうちは先輩におごってもらってもぜんぜん構いません。『僕、今、節約中心の生活なので、飲みに行きたいんだけれど、お金がないんです』『いいよ。俺が出すよ』と言ってもらったら、甘えちゃいましょう、先輩にね。出世払いでいいんです、若いんだから」