保育園や幼稚園の慣らし保育が始まって数日が経ち、そろそろ仕事復帰に本腰を入れたいのに、慣らし保育がなかなか終わらず焦っているママはいませんか?
実は、「慣らし保育が終わらない」ことは、保育園や幼稚園ではよくあるので心配しすぎる必要はありません。
慣らし保育はその子の性格によって進み方は様々で、なかなか終わらないケースも多いのです。
今回の記事では、保育園勤務経験3年のママライターが、なかなか慣らし保育が終わらないママに向けて、
- 慣らし保育が終わらない場合の対応策
- 子どもや保育士との関わり方
- 慣らし保育中の保育士の本音について
詳しく解説します!この記事が保育園や幼稚園の慣らし保育で悩んでいるママの役に立てればと思います。
1.慣らし保育はなぜ必要なの?
子どもは環境の変化に敏感で、ママと離れると不安を抱きます。新しい環境に一気に変えると不安感が強くなり、子どもにとって強い精神的負担となってしまうのです。また、担任の保育士とも時間をかけてゆっくりと、安全で楽しい時間をくれる人だと信頼関係を築く必要があるので保育園では慣らし保育が必須となっています。
(1)子どもが無理なく保育園に馴染むための準備期間
子どもにとって初めてママと離れる場所になるので、始めは恐怖と不安でいっぱいの場所です。
言葉を交わせない子どもに、保育園を楽しく安全な場所だと理解してもらうためには、じっくりと時間をかけて肌で感じ、理解してもらわなければ保育園生活は始まりません。
新しい環境に無理なく馴染んで貰えるように最初は90分程度からスタートし、翌日は2時間、3時間と徐々に時間を伸ばしていきます。
徐々に預け時間を伸ばし、保育園の様子を担任と細かくシェアして、ママも保育園との信頼関係を築く期間と捉えましょう。
(2)保育士が子どもの性格や発達段階を掴み保育計画を考える期間
保育士は、入園前の面談の様子や発達を見て最初の1か月の保育計画を立案します。しかし、面談の様子だと細かい部分を完璧に理解するのは難しいので、実際に保育を通して理解します。
「どんな行動が安心するかな?」「どんな遊びが好きかな?」「どんな生活リズムかな?」を経験と知識で子どもを理解して関わっていきます。
保育士にとっても慣らし保育は大切な期間なのです。
2.慣らし保育が終わらない理由3つ
慣らし保育が終わらずに延長の打診をされてしまった!と焦るママもいると思います。
しかし、慣らし保育の延長は珍しくありません。子どもの性格はひとりひとり異なるので、保育中の子どもの様子次第で精神的負担にならないように、慣らし保育の延長を打診するケースがあります。
特に、ミルクや離乳食のある0歳児クラスの慣らし保育は伸びやすい傾向にあります。
次からは、慣らし保育が終わらない理由について説明していきます。
(1)人見知りが酷くてミルクが飲めない
子どもの性格は大人と同様にのんびりな子、人見知りが強くママから離れられない子など様々ですよね。人見知りが激しくてもミルクを受け入れる子がいれば、ミルクを断固として拒否する子がいます。ミルクの拒否が強いと脱水や低血糖を起こしてしまう可能性があるので、保護者の方に対応してもらう必要があります。ミルクが飲めるようになるまでは慣らし保育を終了させられないので保護者の方と相談して延長となる場合があります。
(2)給食を一口も食べてくれない
給食は、ミルクを卒業した子の唯一の栄養源です。人見知りで泣いてしまっていても給食を食べてくれれば慣らし保育時間を伸ばしたり、慣らし保育を終了できます。しかし、給食を拒否してしまうと低血糖の恐れがあるので、長い時間保育ができない状況となってしまいます。おやつや給食を食べられるようになるのも慣らし保育を終了させる目安となり、食べられないと延長になってしまいます。
(3)保育園でおしっこやうんちが出ない
保育園に慣れるまでおしっこやうんちが出ない子がいます。実は、排泄は交感神経が優位になっている状態だと上手くできません。赤ちゃんのうちは泣いておなかに力が加わり排泄されるケースもありますが、中にはまったくオムツが濡れないという子もいます。排泄ができないと長時間預かる保育園では健康を脅かすリスクがあると判断し、途中で保護者にお迎えの要請をする可能性があります。
また、保育園の洗礼により風邪をひいてしまい、お休みが多くなると慣らし保育は終わらずに伸びてしまうこともあります。