【上総広常役・佐藤浩市】

佐藤浩市/「第41回 向田邦子賞」贈賞式

「初めてお仕事させていただいたのは『新選組!』です。その時、三谷さんはここまでの巨匠ではなかったので、現場にはたまに来ていらっしゃって、撮影風景をご覧になっていましたね。でもなぜか僕のところにはやってこなくて、僕とほとんど口をきかなかった、なぜだか(三谷が『怖かったんです(笑)』と発言)。今、時代劇というものは二極化してきて、われわれが知っている、先人・先達が作ってきた時代劇と、今若い人たちの懐にポンと飛び込んでいける時代劇、それを作られる、しかもそれをいい意味でコンサバティブな大河ドラマの中でやられた三谷幸喜という人はすごいなと。やっぱり三谷さんの物の見方、感じ方、大河でこれをやりたいと思ったということ、すごいなと思いました。本当におめでとうございます」