今週の注目記事の第2位。
King & Princeの平野紫耀(26)と神宮司勇太(25)は5月22日に脱退し、ジャニーズ事務所も退所した。岸優太(27)も9月には退所する。
高橋海人(24)と永瀬廉(24)は残るが、グループは消え去る。
「ありがとうKing & Prince その輝きずっと」(スポーツニッポン5月23日付)
脳天気な見出しがスポーツ紙に踊るが、彼らに続いて事務所を去るタレントたちが、これからも次々に出てくることは間違いない。
ついに60年以上続いてきた「ジャニーズ事務所」の名前が消えるかもしれない。
動きが鈍かったジャニーズ事務所の現役タレントたちだったが、ここへきて声が上がってきたと週刊文春(5月25日号)が報じた。性虐待問題の解明に第三者委員会を設置することに消極的なジュリー社長に対して、内部から「設置すべきだ」と声をあげた者たちがいるというのだ。
その一人が嵐の櫻井翔だという。慶応大学経済学部卒で父親は元総務省の官僚である。報道番組『news zero』(日テレ系)でキャスターを務めているから当然だろう。だが、カウアン・オカモトが出演した5月15日は有働アナに任せっぱなしで、自分は沈黙を続けたのだから、本気なのかどうかわからない。
今一人は、KAT-TUNの中丸雄一だという。中丸はデビューした後、24歳から早稲田大学の人間科学部人間環境科学科eスクールで学びなおした勉強家で、ニュース・情報番組の『シューイチ』のレギュラーを務めている。
だが、中丸も文春の取材には無言を貫いている。
では、初期のころのジャニーズ事務所をけん引した大物の発言はどうか。
大分県日田市で5月20日から開かれるフォーミュラカーのレースをPRするため、歌手の近藤真彦が佐藤知事を表敬した際、かつて自身が所属していたジャニーズ事務所の“性加害”問題について苦言を呈したと、BS大分放送(5/19〈金〉18:16配信)が報じたのである。
「(近藤真彦さん)『本当に言いにくいんだけど、嘘はダメだなって。こうなったら正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思うんで。隠しごとなしに、知ってた、知らないじゃなくて、「もう知ってるでしょ」と。隠しごとなしに嘘なしにしっかりと正面をきって正々堂々と話しをしてもらえればなと。じゃないとみなさん納得しない人多いんじゃない』」
ジャニーズのすべてを知る近藤がはっきり、「ジュリー社長は知っている。嘘はダメ」といったことの意味は大きい。
では、メリー喜多川社長(当時)が娘のジュリーと結婚させ、事務所の社長にしたいと考えていたといわれる、東山紀之のこの発言はどうか。
「タレントの東山紀之(56)が21日、メインキャスターを務めるテレビ朝日『サンデーLIVE!!』(日曜前5・50)に生出演し、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題について言及した。(中略)
所属タレントが問題について話すのは初めて。スーツ姿で眼鏡をかけた沈痛な表情で『心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした』などと謝罪した。
さらに『このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか』と社名についても言及。『外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思います』と、事務所改革のため創業以来60年以上続く社名を変更する可能性を示唆した。
なぜ、社名変更なのか。芸能関係者は『加害者とされるジャニーさんの名を冠した社名では、スポンサー契約や所属タレントの海外進出に大きな影響がある。性加害問題は、海外では日本国内とは比較にならないくらい厳しい目で見られますから』と指摘する。国民に浸透し一大ブランドになっている社名を変更すれば、そのインパクトは大きく、イメージも刷新できるという狙いがある」(スポーツニッポン5月22日付)
しかし、同紙の「記者の目」の見方は厳しい。
「神妙な表情で口にした言葉は、ジュリー社長の声明の流れをくんだような内容に終始。キャスターとしての見解を示すこともなかった。性加害問題を知っていたのか、長年見過ごされてきたことをどう思うのか。40年以上所属している東山だからこそ言えることもあるはずだが、そこへの言及はなし」
スポニチを含めて、ほとんどのスポーツ紙はこの問題に口を閉ざし、触れてこなかったのに、「長男だから言えることがあるはず」とは、どの口でいえるのか。
「あんたたちもジャニーズ事務所と昵懇だったのだからいえることがあるはずだ」といいたくなる。