3.先輩ママの保育園の洗礼パターンをご紹介
保育園の洗礼を受けていて思うのは「他の家庭はどうなんだろう…?」ではないでしょうか?ここで、先輩ママの保育園の洗礼パターンをご紹介したいと思います。
(1)0歳クラスから預けているAさん
→我が家は4月入園のスタートでした。入園して1か月が経過したあたりから2週間に1回のペースでお熱。そのたびに1〜2日のお休みをしていました。酷いときは1週間お休みとかザラでした。12月になりやっと落ち着いたと思ったら新型コロナに感染。1月になりようやく体調は落ち着いてきましたが、現在保育園は胃腸炎が流行中。我が子が罹るのも時間の問題だと思っています。
(2)1歳クラスから預けているBさん
→我が家は4月に入園をしました。常に鼻水がじゅるじゅるで夜も苦しそうで、結局重症の中耳炎になってしまい、定期的に耳鼻科にかかっています。お熱は出ていないけど、耳が痛いのか不機嫌でお休み…のパターンが多かったです。熱が無いのにお休みをするのは職場に申し訳ないとの思いがありましたが、パパと協力してなんとか乗り切りました。
(3)0歳クラスから預けているCさん
→我が子は感染症の流行中は元気なんです。だから保育園の洗礼は幻なのかな?と思っていたら感染症の流行が落ち着いてきたタイミングで最後にかかっていました…。しかも、症状が強く、治るまで1〜2週間かかってしまいました。1回の風邪でこんなに保育園を休むんだと驚きました。
(4)1歳児クラスから預けているDさん
→咳と鼻水がずっと続いていました。娘は熱が出る回数は少なかったのですが、とにかく咳と鼻水が辛そうでお休みをさせる回数が多かったです。一時は中耳炎も併発してしまいました。
4.先輩ママの保育園のお休みルーティンをご紹介
洗礼を受けている間は、他のママの有給のやりくりやどれくらい休んでいるか気になりますよね。次に、どんなパターンでお休みすることになったか、3つのパターンをご紹介します。それでも会社を辞めずに続けているママさん達はえらい!
入園して1か月後くらいから毎週のように発熱や下痢の症状が出ました。当然職場には行けず、最初の半年で有給は使い切り最後は欠勤扱いになってしまいました…子どもと過ごす大切な時間と割り切り、仕事に行ける日はがむしゃらに頑張っていました!
(0歳児のママの声)とにかく熱を出す子で、1歳クラスの4月に入園し、冬までは幾度となく休みました。前日まで元気だったのに翌日早朝に発熱で泣いて知らせるというルーティンが出来上がっていたくらい!20日あった有給も使い切り、看護休暇の5日も使い切り、欠勤扱いもやむなし…というもうすぐ冬本番のタイミングでようやく丸々1か月通園でき、感動しました!
(1歳児のママの声)3日休んで4日目に保育園に登園→職場について10分でお迎え要請の連絡というのが何回もありました。大事をとって3日間お休みを頂いて、病院にもこまめに通っていたのに…保育園側からちゃんと子どもを見ていないと思われてるんじゃないかって不安になってしまいました。有給も看護休暇も使い切り、結局欠勤扱いに突入。1年通った頃から徐々に少なくなっていき、2年目からは安定して通えるようになりました。
5. 保育園の洗礼を回避する対策4つ
保育園の洗礼は子どもにとってもママにとってもしんどいもの。子どもの辛そうな表情を見ると胸が締め付けられ、保育園に入れたのが正解だったのか?と悩む方もいるでしょう。保育園の洗礼を回避できるのなら回避したいのが本音ですよね。ここからは保育園の洗礼を回避するためにおすすめしたい方法4つをお伝えします!
(1)帰宅後は手洗い・足洗いor 即お風呂
保育園は裸足で過ごすので、お家にかえってくると手足には保育園の床やおもちゃについた菌やウイルスがついている状態です。小さい赤ちゃんはなんでも舐めてしまうため、手足についた菌やウイルスから感染してしまいます。なので、帰宅後はすぐにお風呂に入るルーティンを作りましょう。手づかみ食べなどで汚れてしまう時期でも、手足を石鹸でしっかり洗ってあげるだけでも十分効果はあります。
(2)早めの病院受診
風邪をひいたかな?と思ったタイミングですぐに受診をしましょう。風邪はひき始めの行動が肝心です。小さい子どもは小児科を受診しても抗生物質などのお薬は出ず、鼻水が出やすくなる薬、痰が切れるお薬が処方となるケースが多いでしょう。風邪の期間を少しでも楽に過ごすためには早めの病院受診が肝です。先延ばしにしてしまうと風邪が長引く可能性があるので早めの受診を心がけましょう。
大人は症状が酷くなってから受診のケースが多く、受診のタイミングを自分で決められます。しかし、子どもは自分の意志で受診ができません。子どもは辛さを取り除くことよりも、ひき始めの対処で辛さを回避するのが大事ですし、なにより子どもを想った行動を取るのがベストです。
(3)鼻水はこまめに吸う
保育園に通っていると常に出ていると言ってもいい鼻水。鼻水を吸っても吸っても出てくるので手間も労力もかかりますが、鼻水はこまめに吸引するようにしましょう。鼻水はそのままにしておくと喉に垂れて 呼吸が苦しくなったり、耳の方に流れると中耳炎を起こしたりする可能性があります。可能ならば自動の吸引機を購入し、呼吸が楽になるようにケアをしましょう。
市販の自動吸引機の圧力は病院と同じくらいの力だと感じます。鼻水をしっかり吸ってくれるので重宝しています!
PRIMEライター志帆人生で身近じゃなかった中耳炎。子どもができてから鼻水=中耳炎のリスクで、耳鼻科のお世話になる機会が増えました。
(4)鼻づまりを緩和して睡眠の質を保つ
大人でも寝苦しい夜はしんどさを感じてしまいますよね。鼻が詰まっていると夜中に何度も起きてしまい、体力の回復の妨げになってしまいます。ここで、鼻づまりを解消するための方法2つをご紹介します。
①鼻づまりを解消するグッズを使用する
病院から鼻づまりを改善するお薬が処方されますが、我が家の子どもはあんまり効果がないようで症状が改善するまで夜は苦しそうな日々が続いていました。そこで、私が幼少期に母に塗られていたヴィックスヴェポラップを使用したところ、夜泣きの回数が激減しました。
有効成分が皮膚に塗布され、蒸発し空気となり気道に入り込み鼻づまりなどの呼吸苦症状を緩和する効果があるとされています。生後6か月から使用が可能なので、保育園の洗礼で寝苦しそうな状態を少しでも楽にしてあげたいと思うママに、おすすめします。
我が家では生後7か月から使用しています。塗るのと塗らないのとでは、子どもの睡眠はもちろんのこと母である私の睡眠時間も大きく変わってくるので重宝しています!
PRIMEライター志帆使用年齢 | 1回量 | 使用回数 |
---|---|---|
生後6か月未満の乳児 | 使用しないこと | |
6か月~2才 | 3g | 1日3回 |
3~5才 | 4g | |
6~11才 | 5g | |
12才以上 | 6~10g |
- 成分
- dl-カンフル 5.26g、テレビン油 4.68g、 l-メントール 2.82g、ユーカリ油 1.33g、 ニクズク油 0.69g、杉葉油 0.44g 添加物:チモール、ワセリン
②背もたれを作り45°の角度で呼吸のしやすい体勢を作る
人は苦しいときに仰向けで寝ると苦しさを感じてしまいます。そんなとき、病院では背もたれを45°まで上げて呼吸のしやすい体位に変えていきます。赤ちゃんはSIDS(乳幼児突然死症候群)の危険性もあるので、大人の目が届く時間内でタオルケットを丸めて肩甲骨あたりに差し込み上半身を挙上させる体勢を確保します。一番安全なのは抱っこで体勢を作る方法ですが、自分の休憩時間の確保も必要です。ママやパパの目が届く所で呼吸のしやすい体勢を作り、子どもがゆっくり眠れる環境を作ってみましょう。
6.保育園の洗礼の種類と登園の目安
保育園の洗礼とは、具体的にどのような症状があるのでしょうか?ここからは、保育園の洗礼として起こる症状やチェックポイントについてご紹介します。
(1)発熱
発熱の定義として、37.5℃以上から発熱と判断しています。子どもは大人よりも体温が高めなので一概に発熱していると判断するのは難しいラインですが、2020年からの新型コロナウイルスの流行により保育園でも37.5℃以上の発熱でお迎えの要請をする園が増えました。
子どもの発熱は予測できません。37.0℃台だった熱が30分後には39.0℃にまで上がるケースも。また、大人と違い小さな子どもは、みんな熱性けいれんのリスクがあります。熱性けいれんは、熱が一気に上がるタイミングでけいれんを起こすので救急処置ができない保育園で起きると救急車を呼び、待つしか手立てがありません。万が一の場合に備え子どもの安全の確保のためにも、発熱を確認したら保護者へすみやかに連絡をするというのがルール化されています。
居住の地域によって方針は異なりますが、厚生労働省では38°以上の発熱が出た日の翌日は登園を控えるように呼びかけており、保育園は厚生労働省のガイドラインに基づいて運営しています。24時間の間に38°以上の発熱の無い状態、普段の体調に戻ったと確認してから登園しましょう。無理に登園させてしまうと風邪がぶり返す可能性が高く、すぐにお迎え要請の電話がくる場合もあります。
(2)鼻水・咳
保育園に通っていると1年のほとんどで鼻水が出ているのではないかと思うほど、常に鼻水とのお付き合いですよね。そして、あなたのお子さんの鼻水は今どんな色でどんな性状ですか?鼻水の状態は子どもの健康状態がより分かる指標になるので、確認してみましょう。
①透明のサラサラ鼻水
ウイルスが身体の中に侵入してきている最中です。早めに病院受診をして、内服薬を貰い、重症化しないように身体をあたためたり、長時間の外遊びや遠方への外出は控えたりして体調の様子を確認しましょう。
②黄色・白のどろどろ鼻水
風邪のピークの状態。つまり、身体の中でウイルスと戦っている最中です。発熱しなくとも、倦怠感などの症状はあるはずです。子どもは自分で体調を伝えられません。自宅でゆっくり過ごし、鼻水はこまめに吸引してあげましょう。鼻水を何度もふき取ると鼻の下が赤くなったり、皮が剥けてしまったりする恐れがあります。できれば保湿成分の入った柔らかいティッシュや濡らしたタオルでふき取り、乾燥予防のためのワセリンを塗って皮膚を保護してあげましょう。
鼻水と咳で保育園をお休みする厳密な基準はありません。しかし、鼻水と咳が出続けるのは子どもにとって体力的にも負担になるのであまりにも長引く場合は一度お休みをしてゆっくりと静養させてあげるのをおすすめします。
(3)おう吐・下痢
おう吐・下痢と聞くと胃腸炎や食当たりと思う方もいると思いますが、子どもは風邪でもおう吐や下痢をします。保育園で胃腸炎が流行っているときのおう吐・下痢は要注意です。誤った処置をしてしまうと家族にまで胃腸炎がまん延してしまう可能性があります。食事や水分は摂れているか、子どもの元気はあるかをよく見て脱水に気を付けましょう。
おう吐や下痢は、居住の地域によって方針は異なりますが、厚生労働省では複数回(2回以上)のおう吐や下痢が起きた日の翌日の登園を控えるよう声かけをしています。理由は、おう吐や下痢は感染性が高いためです。24時間以上おう吐や下痢が無い状態且つ、普段通りの食事が食べられるかが登園の指標となります。
(4)身体の発疹
元気に動き回る子どもの身体をじっくり観察するのは難しいかもしれません。しかし、子どもの皮膚は大人に比べて薄く弱いので、些細なことでも赤くなったり、ポツポツが出たりします。すぐに消えてしまうものなら比較的安心ですが、中には水ぼうそうなどの感染症が紛れ込んでいる可能性があります。見慣れない発疹がないか、着替えや入浴の際に確認しましょう。
身体の発疹は、単発的に出てしまうケースもあれば、感染症が疑われるケースもあり自分で判断してはいけません。病院受診を必ず行い医師による診断と指示を仰ぎましょう。
以上の症状が起きたら、早めの病院受診をおすすめします。自己判断での様子見は体調不良を長続きさせる可能性が高いです。また、感染症によっては元気になっても登園再開まで日数を要するケースもあります。感染症に該当しないか保育園で把握するためにも、病院受診や診断名を明らかにしておきましょう。(参考:厚生労働省「保育所における感染症ガイドライン」)