毎日余裕を持った子育てをしたいという気持ちはありながら、時間や体力の限界を感じながらの子育てはイライラを伴うことが多くあります。
「なんで自分はこんなにイライラしているんだろう…」と落ち込むママも少なくありません。
そこで、本記事では子育てにおけるイライラの原因と解決方法、世の子育て世代のママの本音をご紹介しています。
子育てでイライラしているのはあなただけではありません。少しでも解決に導けるような一歩を踏み出しましょう!
1.子育てにおけるイライラの原因5つ
ここからは、子育てにおけるイライラの原因を5つご紹介します。
(1)子どもの泣き声や騒音
子どもが泣くのは仕方のないことですが、1日中ずっと泣いてしまっているとママも段々と余裕が無くなってきてしまいます。
実は、子供が泣いてイライラしてしまうのは、母親の本能というのをご存知でしょうか?
子供の泣き声を聞くと、母親は「なんとかしないといけない」という気持ちになるように脳のあらゆる場所が反応します。(参考文献:国立情報学研究所)
また、他人の子供が泣いている声を聞くと、大人は一時的にストレスホルモンが分泌されるという結果も研究で明らかになっています。
つまり、日常的に泣き声に向き合っているママ達が子育てでイライラするのは当たり前のことだと言っても過言ではありません。
(2)スケジュールや生活リズムの変化
子育てを始めると、自分のペースで過ごせる時間が減ります。
「せっかくのお天気だから午前中に洗濯物や布団を干したい」
「明日も仕事だから早く家事や育児を終えて寝たい…」
と思っても子育てをしているとなかなか上手くいかないことも。常に臨機応変な対応に追われているとイライラが積ってしまいます。
(3)子どもとのコミュニケーションの困難さ
子どもは言葉がまだ十分に話せないため、意思疎通が困難な場面も多いですよね。
「子供の訴えが理解できればどんなに楽か…」
と思うママは沢山いるでしょう。子供も自分の溢れる気持ちをママに伝えられなくてフラストレーションが溜まります。
いずれ会話ができるようになりますが、コミュニケーションが成立するまではイライラしてしまうのは避けられないでしょう。
(4)睡眠不足
子育て中は夜泣きや夜間の授乳で睡眠時間が十分に取れません。慢性的な睡眠不足は普段以上にイライラする回数が増えます。(参考文献:東洋大学)
日本人は世界的に見ても睡眠時間が少なく、睡眠負債といってメンタルや健康に様々な悪影響をもたらすということが分かっています。
睡眠不足と戦っているママ達が子育てでイライラしやすくなってしまうのは、ママの問題ではなく単純に身体の疲労が抜け切れていない可能性が高いです。
(5)パートナーの存在
子育てにおいて、パパとの意見が一致しなくてイライラモヤモヤ…という経験はありませんか?
子供の習い事1つでもパパとの意見が一致しないと会話が進まず、ストレスになってしまいますよね。パパとの子育ての意見の相違も、イライラの原因になります。
普段家事や育児にほとんど参加しないのに、習い事などの最終決定権がパパになるのが納得いかない!とモヤモヤを抱えているママは多いのですが、ママの自由にさせてくれる家庭は、実は少ないようです。
我が家もお金のかかることはパパのOKが出ないと行動できません。家事や育児は私のワンオペなのに…友人の家庭も我が家と同じようにパパのOKが出ないと悩んでいるママが多いです。
PRIMEライター乃原意見の違いだけでなく、自分は色々失っているのに夫の仕事や生活は変わらず仕事に全力…はたまた家庭に対しての意識が変わっていないことや、自分ほど子育てにプレッシャーを感じていない姿にもイライラする
二人の子供を育てる先輩ママ2.年齢別で変わる子育てのイライラ…終わりはあるの?
ここからは年齢別の子育てで起きるイライラをご紹介します。また、子育てにおけるイライラはずっとある訳ではなく、必ず終わりがあります。
各年齢の子育てのイライラを乗り越えた先輩ママの経験談もお伝えします。
(1)0~1歳
0歳はメンタルリープの回数が多く、睡眠退行を繰り返して成長します。可愛い赤ちゃんでも、睡眠が摂れないとイライラの原因に繋がります。
0歳を1人育てたから2人目は色々うまくやれるだろうと思ってた。1人目のときはこれが効いたのになんで2人目には効かないの!とむしろイライラしてしまうことが多い。赤ちゃんは一人一人違う、頭ではわかってるんだけど。
— べあび(🚃1y🎀2m) May 5, 2023
0歳の育児が二回目だからこそ、イライラしてしまう場合も。兄弟の年齢が近いとママの負担も大きくなりがちなので疲労からイライラが多くなるのかもしれません。
日常のよくある一コマですが、毎日毎食笑って過ごせるママはいません。自分の気持ちがいっぱいいっぱいになると、笑って終わらせたい出来事も泣きたくなるほど辛くなってしまいますよね。
(2)2~3歳
2歳を超えると、自我がしっかりしてくるので頭脳戦になることも。本人はママへ自分の想いを伝えたくて一生懸命なのでしょうが、赤ちゃんを守らないといけないママはイライラしてしまいます。
成長が嬉しい半面、24時間ずっと一緒にいるからこそイライラが起きてしまうのかもしれません。子供特有の「イヤイヤ」と24時間付き合っているとママだって疲れてしまいます。
オムツ卒業して3ヶ月しか経ってないのに、怒りすぎたな…。最近息子にイライラしてばかり。3歳相手に本気でキレてどーすんだってね。明日は怒らないで幼稚園から帰ってきたら遊んであげよう。
— ゆぅママ*3y🚃+ 1y🎀 May 8, 2023
3歳を迎えるとトイトレに焦るママが増えてきます。オムツを卒業したはずなのに、なぜか失敗ばかり…できるはずなのにとママも余裕が無くなりイライラしてしまいます。
他にも、こどもに対してのイライラではなく自分自身の環境や気持ちの変化によるイライラもあります。
1~2年くらいまでは育児に没頭できていても、そろそろ育児自体に飽きてしまったり、変わらない毎日や子どもとだけ過ごす日常に嫌気がさしてしまったり…イライラする回数が増えたと思います。
2歳の女の子のママ社会復帰をして育児と仕事の両立や、仕事でのマミートラックなどの差別から、子育てに対してイライラが募ってきています…
1歳半の男の子のママどうしてもママのほうが子育てのウエイトが重くなってしまうからこその悩みですよね。
今は社会復帰をするママも増えてきていますが、ママの働きやすい環境には程遠い環境が多いのも現実。マミートラックにハマり悩むママも増えています。
(3)4歳~就学前
4歳を迎えると言葉の扱いが流暢になり、大人と対等に口喧嘩をする場面が増えてきます。子供と喧嘩なんて大人気ない…と思うかもしれませんが、4歳の扱う言葉を全身全霊で受け続けるママを想像すると、本当に大変だと想います。
5歳を迎えると「中間反抗期」という段階に入ります。そのためか、文句が増えてくる傾向にあるようです。こちらのママはお子さんと距離を取っていて、自分を守るための行動が出来ていているので参考にしたいですね。
6歳になると自分のやりたいことがしっかりと定まります。上手くいかないと年齢が小さかった頃以上にイライラし、行動も大きくなりますよね。要望も難しくなるので、対応するママの負担は更に大きくなります。
学習や習い事などが気になり始めました。他の家庭が気になったり、親がどれだけ手をかけているかで習得レベルの差が出たりするなと感じています。我が子の出来が悪いと、焦ったりイライラしたりして自分に余裕が無くなります。」
6歳のママろそろ就学を控えて、中には小学校受験や中学受験に備えて習い事を始める家庭も多くなる時期です。
焦ってはいけないと分かっていても我が子を思うあまり、イライラしてしまうママも多いようです。
(4)子育てのイライラには必ず終わりがある
我が家も子育て真っ最中は常にイライラとの戦いでした。共働きなのに時短利用などもなく、ほとんど家にいないパパには頼れず、負担は全て自分という現実にも疲労困憊でした。
しかし、上の子が小学2年生に上がったタイミングで子育ての大変さからは解放された記憶があります。上の子がお留守番を出来るようになり、私が不在の時は信頼できる幼馴染のお友達に限り留守番中でも自宅で一緒に遊ぶのを許可してみました。
それまでは子供の居場所問題に頭を抱え、留守番中に充実して過ごせていないのではないかと、親としてプレッシャーだらけでした。しかし、帰宅すると仲良く遊んだり一緒に宿題をしたりして過ごしてくれるように。
ただ、大人がいない家で子どもだけで遊ばせるのに抵抗があるご家庭もあると思います。
我が家がの場合は、小学校入学前の1~2年は休みの日などは家で遊んでもらって、その子がどういう子か、そして私がどういう親かもお互いある程度わかるほど親密にしておいたので、小学2年生から様子を見ながら自宅開放していったという感じです。
信頼関係を築くには時間がかかりますし、子どもたちを信じることはある意味賭けですが、我が家の場合は、子供の成長に救われました。
実際に様々な世代の子育てを乗り越えたママの言葉は説得力がありますね。
もちろん、居住の地域や環境によって同じように行動するのは難しい場合もあります。
しかし、子供の成長によってママの負担やイライラが軽減するのは変わらないでしょう。
子供の成長はあっという間。今が一番大変でも、振り返ると一番幸せだったという気持ちになるママも一定数います。
できるだけ子育てのイライラを感じずに楽しんで日々を過ごしていきたいですね。