一方で映画ライターは、Kōki,が新人賞を獲得した背景として別の要因を挙げる。
「ブルーリボン賞はスポーツ紙や夕刊紙の映画担当記者が各賞の選考を担当している、というところがポイント。マスコミが主催ということで、単純な作品や監督、役者の優劣だけでなく、彼らの“思惑”が反映されることもあるんです。例えば、受賞の記事を掲載した時に紙面の売上が伸びそうだとか、世間の話題をより集めそうだとか、普段あまりマスコミの前に姿を現さない俳優、女優を直接取材する格好のチャンスになるとか……。Kōki,さんに関しては、まさにこうした“思惑”にピッタリの存在だったと言えるでしょう」
俳優にとっては話題性や集客力も“評価”の対象となるわけで、Kōki,の新人賞受賞は妥当だったと言えるのかもしれない。Kōki,の厳しい見方は偉大な父母を持った二世なら誰もが通る道であり、逆風を乗り越えて女優としてさらに飛躍してほしいところだ。
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