坂口が演じるのは、恋人の死という大きな悲しみを背負いながら、静かにも熱く秘めた思いで真実を追い求める神奈川県警暴力団対策課の刑事・二宮湊人。幼い頃に両親を亡くし、破滅的な人生を送ってきたが、恋人・悠香との出会いをきっかけに人を信頼できるようになった。交際5年を迎えた頃、悠香の妊娠が発覚。悠香とおなかの子を絶対に幸せにしようと誓う二宮だったが、その矢先に、悠香が不審な事故によって急死してしまう。悠香の死の真相を探る中で、二宮は“CODE”手にするが、そのアプリを使う先には大きな代償が待っていた。

 坂口は「『どんな願いもかなえるアプリ』と、それだけを聞くとファンタジーのようには聞こえるのですが、それをしっかり裏付けるようなストーリーがあるので、現実にありそうな物語だな、と思いました」と作品の印象を語り、「二宮は、目に見えて燃え上がっている炎、というよりはもっと高熱になり青白くなってくる、そんなイメージの男です。静かに見えるけど実はもっと熱いんだよ、みたいな。そんな男が、いろいろなところでもがいていくことになるので、自分自身とリンクするかと言われたら難しい部分もありますが、僕自身の中でも共鳴率を上げていきたい、と思っています」と役柄について説明。

 さらに、坂口自身は、同局で現在放送中の連続ドラマ「Dr.チョコレート」(土曜午後10:00)に続いて、異例の同局2クール連続の主演を務めることでも話題になっている。このことについて、「ちょっと働きすぎですよね? なかなかこのスケジュールで弱音を吐かない役者はいないぞ、と(笑)…そんなふざけた話もありつつ(笑)。でも、2作品ともキャラクター、性質は全然違う2人なので、『あえて演じ分けをしよう』ということは思っていません。それぞれの衣装を着て、メークをしてもらって、キャスト、スタッフの方々に囲まれたら、自然と出てくるものがあるかと思っています。でもやっぱり、ただただ大変です(笑)。でも、意外とやっぱり僕は、忙しいのは好きなんだろうな、と」と本音をこぼしつつも、充実している様子をうかがわせる。