いっぽウ、櫻井も「いよいよという気持ちと同時に、大いに盛り上がった2019年の日本大会から、あっという間に4年が経ったような気がします。一方、新型コロナの影響で、スポーツの世界的な大会での熱狂・歓喜の記憶というのが、あの2019年ラグビーワールドカップ日本大会を思い出す、という方も多いと思います。だからこそ今回はフランスを舞台に、再び熱狂と歓喜に包まれるこの世界的なビッグイベントの放送に参加できるのが、ものすごくうれしいです。日本国内でもジャパンラグビーリーグワンが発足したり、日本代表が強豪国として認められ、ティア1と呼ばれるランキング最上位のチームと頻繁に試合を行ったり、この4年間で日本ラグビーを取り巻く環境はかなり変わっています。さらに大きく強くなった日本代表を見られるのも楽しみです。4年前もそうでしたが、世界のスーパースターたちの活躍も楽しみで、地元で開催国のフランス代表がどのような試合を見せてくれるのかを想像してワクワクしています」と開幕に向け、気持ちが高まっている様子。

 2大会連続のスペシャルサポーター就任については、「『ラグビーって、いいな』ということを感じてもらえる、そのお手伝いができればと」と語りつつ、「4年前に『ONE TEAM』のキーワードを合い言葉に日本代表チームがまさに一つになった時、たくさんの人が『ラグビーってすてきだな』『こうやって一つの目標に向かってみんなで進んでいくって尊いな』と感じたと思います。フランス大会でもそういったシーンをたくさん見たいです。勝ち負けを決めるシーンももちろん見たいですが、『ラグビーってこれだよね』というシーンが見られることを期待しています」とラグビーの魅了がより広がることを願う。

 日本代表に関しては、「今回、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは2期目になりますが、たくさんの選手から『合宿は本当にしんどかった』と聞きました。ワールドカップの試合が始まった時、そのハードな合宿を経験した選手たちが、本当に苦しく激しい練習を積み重ねてきたんだろうな、ということを感じさせてくれるようなフィットネスが見られたらいいなと思っています。あと、松田力也選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)もやはり気になります。4年前は、少しまだ緊張しているような様子があったのが、このあいだ取材させていただいた時は、もう風格が漂っていました。日本大会では主に途中出場だった松田選手の『試合にもっと出たかった。もっと自分が活躍したかった』という思い、その4年前の日本大会の個人的な悔しさみたいなものを、大きくはねのける活躍が見たいなと思います」と熱い思いがみなぎる。