かつての芸能界であれば、大手事務所の力が強く、こういった被害にあったタレントが告発することも難しかったけど、ジャニーズ事務所でさえこうやって追い込まれている今なら、かなり告発しやすい。自業自得ですが、戦々恐々としている大物業界人は少なくないと思いますよ」(同)

 事務所のトップが自分の欲望を満たすために不適切な行為をするというケースだけでなく、事務所の指示でタレントの人権が侵害されるケースもある。

「いわゆる“枕営業”というやつですね。最近はほとんど聞かなくなりましたが、20年くらい前までは、女性タレントが事務所の指示でスポンサー関係者と一夜をともにするなんていう話は日常茶飯事でした。最近でも、枕営業ということではなく、関係者との食事会などで、同行した女性タレントにお酌をさせるなどの接待をする事務所社長はいます。

 そのあとの仕事をスムーズに進めるための交流会といえばその通りかもしれないけど、タレント本人が不本意ながらにホステス的な役割をしていたなら、それもまたパワハラのひとつ。そういった業務が嫌で、メンタルをやられて引退する女性タレントもいましたし、今後このような話が告発されるケースも十分にありえると思います」(同)