自分の思いをいくらでもぶつけていいし、
返ってこないというのが安心する。
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──石山さんが電線に惹かれるようになったのは、小学3年生のころ。ご著書には、お父様の職場・赤羽で見た電線に「都市の血管だ!」と感動したエピソードに始まり、高校生のころから電線写真を撮るようになったと書かれていました。電線=推しへの愛に共感する部分がたくさんありましたし、電線の入門書としても学びがあっておもしろかったです。「電線を感じるカルチャーガイド」なんて、素晴らしくて。
石山蓮華(以下、石山):私自身が、電線についてもっと知りたいと思ったときに一般の人がサッと手に取れる本がなかなかなくて、「電線を愛でる」という視点の本があるといいなと思ってつくったんです。
──4月から始まったTBSラジオ『こねくと』も、「つなげる」という意味では電線を連想させますよね。新番組の広告を都内の電柱に掲出するなど、石山さんの電線愛が徹底して貫かれているなと思って、そのオタク魂に拍手を送りたくなりました。
石山:番組のスタッフさんが、私の溺愛っぷりを「やれやれ」というより「イケイケ!」という感じで後押ししてくださっているのでありがたいです。水曜日は、私と同じように何かを偏愛している方々をゲストにお呼びする「愛好家同盟」というコーナーがあり、「愛好家が集う場所」になったらいいなと思っています。