8.渡邊佐平商店
江戸末期の天保13年(1842年)に創業した老舗酒蔵。日光山麓から恩恵を受けた名水と冬の寒さの中、今も酒造りを続けています。そんな渡邊佐平商店では、無料で酒蔵の見学が可能(要事前予約)。
実際に蔵の内部にも足を踏み入れることができ、酒母室や麹室、仕込み蔵も見学できます。そして見学がひと通り終わると待っているのは、日本酒のテイスティング。渡邊佐平商店が醸す数点の利き酒ができます。
9.カトリック松が峰教会
栃木県宇都宮市の中心部に位置する教会。東武宇都宮駅から徒歩5分の場所にあります。現存する大谷石造りとしては最大級で、1998年に国の登録有形文化財に指定されました。教会は外壁だけでなく、祭壇や柱など、ほとんどが大谷石で作られています。日本では数少ない双塔の教会で、設計はスイス人の建築家マックス・ヒンデル氏です。
毎日20:30までライトアップが行われ、暗闇に浮かび上がる協会はとても幻想的。ミサなどが行われていない場合のみ、内部を無料で見学することもできます。
10.長岡百穴古墳
宇都宮環状道路沿いにある入場無料の古墳。造られた時期は正確にわかっていませんが、横穴式の墳墓群(ふんぼぐん)遺跡です。栃木県の史跡に指定されています。
昔は100の穴を数えたようですが現在は52の横穴があり、ほとんどの穴の奥に地蔵菩薩像や馬頭観音像が安置されているそう。そのことから、「日本のカッパドキア」とも呼ばれています。
11.宇津野洞窟
栃木県佐野市、標高165mの山中にある入洞料無料の洞窟。小規模ながらも大人が中に入って探索できる広さがあります。大昔、富士山の大噴火で灰が降り積もってできた石灰岩の地層にある洞窟で、1cm伸びるのに約500年かかると言われている鍾乳石や石筍(せきじゅん)が、現在も洞窟内で成長を続けているそうです。
洞窟が現在の形になるまでには約2億5000年かかったといわれていて、その年月の長さは想像をはるかに超えるもの。洞窟内には散策路や手すりなどが整備されていますが、屈んで進む狭い場所などもありますので、注意が必要です。
また洞窟をお寺として利用していた時期があるため、七観音の一つの如意輪観音菩薩や、護摩焚き場なども見ることができます。