加えて、主役級俳優である新垣結衣や北村匠海、そして9年ぶりの俳優復帰に同作を選んだ坂口憲二など、豪華な役者陣が同作に集結したのも、「木村が主演だから」にほかならないだろう。

 しかし、木村が株を下げそうな理由としては、このところ視聴率1ケタが3週連続で続き、期待されていたほどの数字を上げられていないことに加え、『教場0』が実に多くの視聴者から“トンデモ推理ドラマ”と認識されてしまったことが挙げられる。

 例えば、第1話では、タクシーの車中で刺殺された被害者が、隣に座る女に「殺されるかもしれない」と思いながらも、なぜか逃げださず、タクシーを右へ左へと走らせ、神奈川・横浜のマップ上に犯人の名前をダイイングメッセージとして残す展開に、視聴者「そんなバカな」「脚本が雑すぎ」とツッコミが噴出。第2話でも、犯人が道端で堂々と教師を撲殺し、凶器を学校のブロンズ像に溶接するという大胆な犯行に及んだにもかかわらず、目撃者がいないという内容で、視聴者は大いに困惑していた。

 木村といえば、1月に公開された主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』の興行収入が、制作費と同等の20億円に留まってしまったばかりだが、これに続いて主演した月9が“トンデモ推理ドラマ”と評されてしまった状況に、本人やジャニーズ事務所も頭を抱えているのではないだろうか。