芸能事務所のホリプロ制作だったため、ピーチ姫の声優は山瀬まみで、クッパはなんと和田アキ子! 悪の大王なんだけどなぜか礼儀正しい口調で憎めない悪役にされているのはさすが、ゴッドねえちゃんの所以か。

 内容は子供向けだし、ルイージが金の亡者(マリオの危機を無視し、金塊を掘り出して大喜びする)になってたりと、出来はお世辞にも良いものではなく、やっぱり「ゲームと映画は違う」と思わされる。VHSソフト化されたきりでDVD、ブルーレイ化もされてないため現在ではほぼ幻。映画が大ヒットしている今、再リリースされないものか。

 こういった今一つの作品を経て、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の成功があるのだ。決して無視することはできない。

 1991年に登場し対戦格闘ゲームブームを巻き起こした『ストリートファイターⅡ』。こちらも当然のごとくハリウッドは手を伸ばした。格闘家から俳優デビューしたジャン=クロード・ヴァン・ダムを主役にした『ストリートファイター』(1994)だ。