一方で、40代以上では、選挙といえば街宣車が当たり前なのか「病院や学校の近くなど配慮は必要だが、今まで通りでいい」という感じでした。情報に対して高齢者は受け身の傾向が強く、若い世代の方が積極的な傾向があるようです。
国政選挙の場合は各選挙区の候補者は数人程度ですが、統一地方選では何十人もの候補者が同じ地域を街宣しますから、「騒音」と思われる事態もあったようです。駅前などで対立候補同士が行き交うと大変ですよね。
では、どうすればいいでしょうか。「街宣車は不要」と思われるみなさんには、ぜひとも投票という行動で意思を示してほしいです。今回の統一地方選では、街宣車を使わず徒歩や自転車でアピールしている候補者も目立ちましたね。自分に感覚の近い候補者を選んで投票することが、街宣車以外の選挙手法に変えていく第一歩になります。
街宣以外では、各戸に配布される『選挙公報』という新聞もありますが、紙面だけでなく、選挙管理委員会のホームページで全候補者の選挙広告が見られるようにするとか、駅や役所などにタッチパネルで候補者情報を検索できるような端末を設置するとか、いろいろ話し合えるといいですね。
なお、地方選挙も国政選挙も全体的な投票率は下がり続けていますが、今回は投票率が上がった地域もあり、女性や新人の議員が増えた例もありました。投票率の上がった選挙区の状況を分析して、今後につなげてほしいです。