◆まだ間に合う!『わたしのお嫁くん』のあらすじ

柴なつみ氏の同名コミックスが原作の『わたしのお嫁くん』は、ズボラ女子×家事力最強男子が織りなすラブコメディーです。ヒロインは「理想のお嫁さん」と呼ばれながらも、実は家事が大の苦手なズボラ女子・速見穂香(波瑠)。そんな彼女が、神レベルの家事力を誇るも仕事の面では少し頼りない後輩社員・山本知博(高杉真宙)を、“お嫁くん”として迎えるというストーリーです。

ドラマの名作『逃げるは恥だが役に立つ』や『私の家政夫ナギサさん』を彷彿とさせる設定や展開で、のんびり楽しく観ていられるドラマといえるでしょう。

そんな中で、ひと際このドラマを魅力的に見せてくれているのが高杉演じる“お嫁くん”なのです。

◆ピュアな表現力が際立つ、癒し系ワンコ男子

知博は、三人兄弟の末っ子で個性の強い兄たち――長男・正海(竹財輝之助)と次男・薫(古川雄大)に溺愛されて育ってきました。そんな末っ子感を、高杉が人懐っこい笑顔で表現しており、とにかく可愛い! しかも、実は先輩の速見に恋心を抱いているという設定にきゅんきゅんしているのは、筆者だけではないはずです。

普通にしていても絶対モテるであろう知博が、憧れの先輩・速見の気を引こうと、混じりけのない純粋な気持ちで懸命に頑張る姿は微笑ましくてたまらない! また、バリバリ仕事をしながらも家事は苦手という速見の不完全さを波瑠が等身大で演じており、働く女性はつい彼女と同じ目線で感情移入してしまうのかもしれません。とにもかくにも、つぶらな瞳の高杉が速見の言動に一喜一憂する様は、観ているだけで癒されます。