そして、映画「ライアー×ライアー」(2021年)や連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK)、声優初挑戦となった映画「すずめの戸締まり」(22年)などに出演し、第46回日本アカデミー賞で新人俳優賞と話題賞(俳優部門)も受賞した松村と、連続テレビ小説「ごちそうさん」「あさが来た」(ともにNHK)や「教場」(フジテレビ系)、映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(17年)といった話題作で存在感を放ってきた西畑が、連ドラでの初共演を果たす。

 松村が演じるのは、巻き毛で黒のタートルネックが特徴的な“不可能”専門探偵・御殿場倒理(ごてんばとうり)。密室犯罪や衆人環視の毒殺など不可能犯罪のトリック(=HOW)の解明を得意とする半面、人の気持ちが理解できず、傍若無人な言動を繰り出す変わり者だ。

 自身の役柄について、松村は「普段の僕自身と比べるとすごくカッコいい男」という印象を受けたそうで、「周りからは、僕が演じるのがイメージできる役柄だと言ってもらえたんですけど、自分が思う自分とはだいぶつり合わない感じがする役です。僕は彼ほど傍若無人に振る舞えないし、頭を猛スピードで回転させながら話すこともできない。なので、どれだけ『自分だったら…』という想像を排除して演じるかが大事になるな、と感じました。企画書でタートルネックを着ている役だと知って、夏ドラマなのに…と、ギョッとしましたけど(笑)、スーツ姿の(西畑)大吾と“ちょっと汗だくの2人”で頑張ります!」と気合十分。