5.育休明けの転職で気を付けること

育児休暇明けに転職をする場合、以下の点に気をつけることが重要です。

(1)事前に転職先をしっかりと調べる

転職先の企業や業界について事前に調べ、育児休暇制度や働き方、研修制度などが充実しているかどうかを確認することが重要です。また、職場の雰囲気や上司や同僚との相性も考慮する必要があります。

(2)職務内容や勤務時間などについての確認

育児との両立を考慮して、勤務時間や休日、残業の有無などについて事前に確認することが大切です。また、業務内容や役割、責任などもしっかりと把握しておくことが重要です。

(3)希望する条件の提示

転職先に対して、育児休暇の取得や勤務時間の調整、リモートワークの可否など、希望する条件を明確に提示することが大切です。

(4)復職の準備を十分にする

育児休暇明けは、子育てや家事の負担が増えるため、転職に向けての準備を十分に行うことが大切です。履歴書や職務経歴書の更新や、面接対策なども行い、自分自身をしっかりとアピールすることが必要です。

また、面接や入社日など、スケジュールについても調整が必要です。育児との両立を考慮して、事前にスケジュールを調整しておくことが大切です。

以上のように、育児休暇明けに転職する場合は、事前にしっかりと準備を行い、自分自身や家族のライフスタイルに合った転職先を選ぶことが重要です。

(5)両立できるか

転職活動の面接では、「育児と仕事を両立させられそうか」を問われることになるでしょう。実際に、ワーママ生活はやってみなければわからないもの。

しかも、業務内容や勤務時間だけではなく、ママやお子さんの性格、保育園や実家は近いか、子の体調不良の時のサポートの有無、勤め先の社風や人間関係など色んな要因が影響します。

ただ、面接を強行突破したいがために「できる」と言ってしまうのはあまりよくありません。実際に働き出してから自分の首を絞めることになりかねないからです。

冷静に自分の置かれた状況を整理し、できる限り自分とマッチした転職先を見つけることが大切です。

(6)仕事についていけない

育休明けの復職では、スキルの低下が問題となることがあります。産後は身体的・精神的な疲れや赤ちゃんの世話などで仕事に集中することができず、長期間仕事から離れることになる場合もあります。そのため、仕事復帰後には、以前と同じスキルや知識を持ち合わせていない場合があります。

特に、テクノロジーの進歩が速い業界や仕事では、仕事を離れた期間が長い場合、最新の技術やトレンドについていくことが難しくなることがあります。また、仕事に必要なスキルや知識が変化している場合もあります。

新しい会社や風土でイチからスタートする場合も、この件を意識しておく必要はあります。

ただ、産後はママ友や育児グループなどの交流が増えることがあります。そのため、社交性やコミュニケーション能力に関しては向上する場合もありますので、転職で有利と言えるでしょう。余裕があれば、スキルの低下を補うために、育休中自己啓発や継続的な学習に取り組むと安心です。

(7)ローン審査

子どもができて、マイホーム購入を検討する方は多いです。

育児休暇明けに審査が通るかどうかは、個人の状況や住宅ローン会社の審査基準によって異なります。

一般的に、育児休暇中に収入が減少することが多く、復職後に安定した収入が得られるかどうかも不確定な場合もあります。そのため、住宅ローン会社は、収入面や雇用形態、信用情報などを総合的に判断して、審査を行います。

ただし、育児休暇中でも、副業などの収入がある場合など、収入が減少しない場合もあります。また、住宅ローン会社によっては、育児休暇期間中の収入を考慮に入れる場合もあります。

そのため、転職と住宅ローン申し込みが重なる方は、事前に住宅ローン会社に相談し、審査基準や必要書類などを確認することが大切です。育休や転職はローン審査に関わってくるため、育休明けの転職を考えている方は注意しましょう。

6.育休明けに転職したワーママの体験談

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

育休明けに転職した方々は、どんな思いを抱えていたのか?ワーママ達の体験談をみていきましょう。

もともと仕事人間の私は、子どもが生まれて本当に愛せるのか?不安なくらいでした。でも、実際に産んでみると愛しさ爆発!「極力一緒にいたい!」という気持ちが強くなり、育休明け半年で退職しました。今は、週3日だけパート勤務しています。収入は大幅ダウンしましたが、これが私の選択です。(34歳・事務)

1年間の育休を経て仕事復帰する予定でしたが、「保活問題」に直面。認可外・認証保育園を何十件も調べたのに、ほぼ全ての園がキャンセル待ちで一向に決まりませんでした。義理両親に預けて働くことも考えましたが、どう考えても毎日は無理。思い切って育休中に退職し、転職活動を開始しました。子どもを抱えながらの転職活動は大変でしたが、運よく【企業主導型保育園】をもつ会社に内定!子どもの近くで働くことができています。(36歳・美容関係)

順調にワーママ生活を続けていましたが、子供の時短が切れる時期を見越して働きながら転職活動を開始。大手老舗企業の事務職から短時間正社員の受け入れやリモートワークに強みがあったITベンチャーへ転職をしました。兼業を続けるうちに、むしろ子どもが大きくなってもなるべく家にいてあげたいと考えるようになったんです。ベンチャーには昔からスキルを蓄えてきたライターとして入社。年収交渉もできたのでむしろ収入はアップしました。(37歳・ライター)

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