「チアンが獅子舞に集中できるよう、アジェンは配達を1人でこなすようになるんですよね。配達に行く前に、アジェンが『獅子舞を辞めさせたこと、後悔している』と言い、その背中に向けてチアンが『愛してる!』と言う。あのシーンはグッときました。この物語では、それぞれが問題を抱え、それを乗り越えながら成長しているんです。そういう経験をされている方は多い…というか、おそらくみんな、そういう経験をしていると思うんです。だから、自分を投影しやすいんじゃないでしょうか」

――ラストで、少年・チュンはある“高み”を目指します。ちなみに、花江さんが登ってみたい高みは?

「物理的な高みですよね。高い所は平気ではありますが…。中国に、確かガラスを使った橋がありますよね。あの上には、ちょっと立ってみたいですね」

――最後に…、身近な方にこの作品をすすめるとしたら?