心が壊れるとどうなる?
心が壊れると、生活に大きな支障が出ます。動こうと思っても動けず、ベッドから起き上がれなくなるのは良くあるケースです。また、心が鈍感になり無感動になったり、酷く気持ちが落ち込んで、場合によっては消えてしまいたくなったりします。
しかし、真面目な人ほど心の悲鳴を無視して、自分に無理を課します。「動かなければならない」と、壊れた心と体に無知ムチを打ち、自分を追い詰めてしまうのです。
厄介なのは、動こうと思って動けてしまうと「大丈夫なんだ」と勘違いしてしまうこと。心が壊れると情緒不安定になり、一時的に明るい気分、いわゆる躁(そう)の状態になるケースもあります。ここで頑張ると、後に大きな反動がきて、ついには本当に動けなくなってしまうのです。
心を壊す大きな出来事があった場合は別ですが、心はダメージを蓄積して徐々に壊れていきます。小さな不調を見逃さず、丁寧に回復するのが大切です。
一度壊れた心は二度と元に戻らない?
一度心が壊れると、あまりの辛さに「もう二度と前のようには戻れない…」と思うかもしれません。心が壊れると思考もネガティブになるので、絶望的な気持ちになるでしょう。
しかし、自分を大切にし、適切な対処をすれば、壊れた心は次第に回復するものです。例えば、こころの病気であるうつ病は、おおよそ1年以内には緩解する人が多いと言われています。
ただし、心が壊れた経験があるなら、「自分は思っている以上に強くないのだ」と自覚しなければなりません。心が壊れる人は、心を壊すほど無理をする人でもあります。「元に戻ったから、もう大丈夫!」と無理をすると、ぶり返すかもしれません。
壊れた心は何も感じない?
こころが壊れたときの状態は、人によって違います。何も感じず、無気力で無関心になる人もいれば、ひどく落ち込み、深い悲しみに襲われる人もいます。何もかもが嫌になり「どうでもいい」と自暴自棄になるケースも多いです。どのような状態でも、普段の自分とは違います。
また、感情の一部はとても鈍くなります。特に「楽しい」「嬉しい」などプラスの感情が薄れるのが特徴です。本来好きなことに興味が持てず、何もかもがめんどくさいと感じるなら、心は相当疲れています。
心が壊れた瞬間の感覚
辛い出来事で一気に心が壊れた瞬間は、パリンと砕けるような感覚になるでしょう。大きなショックを受け、一瞬頭が真っ白になります。取り乱してしまう人もいます。
一方、日々のストレスなどでゆっくりと心が壊れていくと、ある日突然「もう無理」という瞬間が来ます。限界まで頑張る人は、自分の心の悲鳴に気付かず頑張ってしまうので、「あれ?なんで動けないの?」と、ショックよりも動揺が大きくなります。
自分の身に何が起きているのかわからず、不安も大きいです。それでも体を動かせず、「どうすればいいんだ…」と、呆然とするしかありません。
自分が壊れていくのがわかる?
徐々に壊れていく心を自覚するのは困難です。なぜならば、心が壊れる人の多くは、限界まで無理を重ねるからです。
「辛い」「休みたい」「逃げたい」と心が訴えても、「頑張らなければならない」と自分を追い詰めます。「やばいかな」という自覚があっても、「まだまだ大丈夫」と無理を続けるのです。そして、自分でとどめを刺してしまいます。
兆候に気付いて休める人は、そもそも心を壊すほど自分を追い詰めません。真面目な努力家で自分に厳しい人ほど、心が壊れるリスクが高くなります。
心が壊れた時の対処法5個
心が壊れたと感じたり、壊れそうな兆候に気付いたりしたときは、自分を大いに甘やかしましょう。心が壊れる原因から速やかに離れるのも重要です。具体的に何をするべきか、心が壊れた時の対処法を解説します。
■1. 栄養と睡眠を大切にする
何より優先すべきは休息です。栄養と睡眠をしっかりとりましょう。と言っても、心が壊れていると、食欲不振や不眠の症状が起こりがちです。「食べなければ」「寝なければ」と義務のように感じると、プレッシャーになってしまいます。
まずはできる範囲で始めましょう。気が向いたら調理不要の栄養食を口にしたり、眠れなくても横になって体を休めたりできれば花丸です。少しずつ体力が回復すると、徐々に動けるようになります。決して無理せず、自分のペースで休息を整えていきましょう。
■2. 人を頼る
心が壊れた時こそ、人を頼ってください。誰でも構いません。辛い気持ちを吐き出し、助けを求めるのです。食事の用意や掃除などを頼むのも良いでしょう。
頼る人は、家族や友人ではなくても構いません。金銭的に余裕があるなら、業者に頼むのも1つの手段です。世の中にはたくさんのサービスがあります。適正なお金を払っているのですから、遠慮はいりません。客とスタッフの関係でも、自分のために行動する人の存在は、人への信頼感を強めてくれます。
■3. 適度に運動する
少し気力が回復したら、適度な運動を取り入れましょう。あなたが心地よいと感じる程度の運動で構いません。ほんの数分、ラジオ体操などで少し体を動かすだけでも、夜の寝つきが良くなります。
適度な運動はセロトニンの分泌を促すため、心の安定に良いと言われています。日の光を浴びながら散歩するのも、気分転換になるでしょう。
■4. 創作活動をする
創作活動を通じて達成感を得ることで、心の回復が期待できます。何かに手を付ける気持ちが沸いたら、ねんどや折り紙、ブロックや工作キットなど、簡単に手に入るもので創作活動をしてみましょう。物作りに集中する間、ネガティブな気持ちから解放されます。
何を作るかを選ぶ際は、新しいジャンルへのチャレンジがおすすめです。心が壊れる前の自分と比較せずに済むので、仮に上手く行かなくても「こんなもんかな」と思えます。1つの作品を作り終えた時、達成感と共に、少し回復している実感が得られるでしょう。
■5. 必要に応じて受診やカウンセリングをする
ゆっくり休んでも気力が沸かず、体を動かせない程つらいなら、必要に応じて受診やカウンセリングを検討しましょう。心が壊れて精神を病んでいる場合、適切な投薬や治療を行った方が、順調な回復が期待できます。
特に、食欲不振や不眠で身体的な不調が出ている場合、放っておくと健康まで害してしまう恐れがあります。家族などを頼り、必要な医療や支援につながることが重要です。
まとめ
「心が壊れているかも…」と少しでも感じるなら、何より休息を優先させてください。辛いことは全力で逃げて良いのです。頑張り続けて致命的に心が壊れると、結局何もできません。早期発見早期治療は、心の傷にも有効です。日頃頑張っている自分を労い、優しくしてあげましょう。
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