研修生の指導役を務めているのが青山学院大学4年生の俥夫・ミイ。ミイ自身も卒検に苦労し、6回目でようやく合格できた。ミイは中学時代、水泳の有望な選手だったが、高校から伸び悩んでしまう。それが彼女にはかなり堪えていたようで「あの自信ないまま社会出たら、やられて終わってただろうな」と話し、その後の東京力車での成功が心の支えとなっているようだ。ミイは大学で、大学公認新聞「アオスポ」の記者としても活動しており、アナウンサーを志願している。

 愛知の小学校で教頭をしているミイの母・文恵が上京した際、ミイは文恵を人力車に乗せ、浅草を案内。その夜、母と娘は対話をする。「アナウンサーの試験結果は振るわない一方、それ以上に東京力車への思いを語る」ミイと、「東京力車は娘にとって大事な場所なのだろうけれど、それはそれとして就職してほしい」文恵の間には、すれ違いが生まれているようだった。

 そして、ミイは19歳のアキナの教育係となる。アキナも研修生生活が8カ月を超え、卒検に苦労している模様。特訓の末、アキナのリベンジ卒検を迎えるが、かじ棒(人力車を引くために俥夫が握る棒状の部分)を落とす大きなミスをしてしまい、不合格に。ただ字幕で、今回の放送直前である2023年5月1日の卒検で、アキナが無事合格したと伝えられた。

 一方のミイは就職せず、アルバイトとして東京力車に残る選択をし、報告のため愛知の実家に向かう。