「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で好評連載中の原作・稲垣理一郎氏、作画・池上遼一氏によるの同名漫画「トリリオンゲーム」は、現在6巻まで刊行され、「マンガ大賞2022」のノミネート作品にも選ばれた人気作。主人公である“世界一のわがまま男”のハルと、“まじめで不器用なエンジニア”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントだ。
そんな作品の実写版で目黒が演じるのは、主人公・ハルこと天王寺陽。類まれなるコミュニケーション能力で老若男女あらゆる人からモテる、まさに天性の人たらしだ。人間関係が絡み合う未知の世界にも果敢に飛び込み、その度胸と流れるような口八丁で人心掌握術を遺憾なく発揮していく。ハッタリばかりの楽天家に見えて、その実、計算高く、悪いことにもブレーキの利かない危険な男だ。底知れぬ野心家で、日本最大の老舗IT企業「ドラゴンバンク」の内定を内定式の最中に辞退し、その会社を飲み込んで1兆ドルを稼ぎ出し、この世のすべてを手に入れようともくろむことから、物語が開幕する。
昨年はテレビドラマや映画でその高い演技力が話題となり、第46回日本アカデミー賞では、優秀助演男優賞と新人俳優賞をダブル受賞を果たした目黒。今最も注目の俳優の1人で、役者としての実績を着実に積み上げている。これまで好青年を演じることが多かった目黒が、イメージを一新し、“世界一のわがまま男”として新境地を開拓する姿に注目だ。