◆子どものイタズラとして流されてしまった

――先生は話を聞いて助けてくれたのでしょうか?

ゆっぺ「私は自己主張するのが苦手で、さらには話しかけたタイミングが悪かったこともあり、萎縮してしまってうまく伝えることができませんでした。それで結局『男の子は、好きな女の子にイタズラするもの』という言葉で片付けられてしまいました」

◆“ズボン下ろし”や“スカートめくり”も性加害

――SOSが、うまく伝わらず流されてしまったんですね……。

ゆっぺ「漫画の中でも描いていますが、“ズボン下ろし”や“スカートめくり”といった子ども同士の性加害行為を『よくある子どものイタズラ』『過剰に反応しすぎ』と軽視する大人もいます。でも大人が軽視して見過ごすことで、子どもはさらに追い詰められていきますし、加害行為もエスカレートしていきます。

そうならないためにも、どんな些細(ささい)なSOSでも、子どもの声に耳を傾けて対応してあげてほしいと思います」