フェットチーネ

フェットチーネ、と聞くと近年日本ではまずお菓子が思い浮かばれるかもしれませんが、元々は平べったく太めなロングパスタの形状から来ています。かなり幅広で、厚みもあるので非常にかみごたえや弾力が強いのが最大の特徴です。

基本的にはカルボナーラやたらこクリームパスタをはじめとした、クリーム系のパスタソースとからみやすく、またお腹にも溜まりやすいです。サーモンやひき肉を具材としたパスタもおすすめです。

ツィーテ

ツィーテは中央に穴が空いた、まるで細長いマカロニのような形状をしたパスタです。イタリア語ではツィーテですが、英語圏では「ロングマカロニ」とも呼ばれています。中に空洞が入っているのでスープのダシが絡みやすいのが良いところ。

スープパスタや具材のダシがたっぷりと出るパスタと相性が良いですね。太さは穴が空いている分太めで直径5mmから8mmほど。クリームパスタはもちろん、煮込み料理やグラタンの具材として使われることも多いです。

ブカティーニ

ブカティーニは直径5mmから6mm程度とロングパスタとしては非常に太く、中央に穴が空いていています。見方によっては「カットする前のマカロニ」のように思うかもしれませんが、実はこのままの状態で食べます。

特にローマを中心に人気の高いパスタで、スープパスタや甲殻類、貝を使ったパスタと相性が良いです。太いので具材やソースと絡みやすく、また具材から出たダシがしっかりとパスタの中に入り込んでくれるのが特徴です。

リングイーネ

リングイーネは平べったい形状をしたロングパスタで、太さ3mm、厚み1mm程度のものが多いです。日本で言うときしめんのような食感があり、かなりもちもちしていて食べ応えがあるのが良いところですね。

ひき肉系のパスタなど特に具材と絡めて美味しく食べることができるパスタと相性が良いのもその特徴です。なのでミートソースパスタやジェノベーゼと相性抜群。しっかりソースと絡めて食べられます。

ラザニェッテ・リッチェ

ラザニェッテ・リッチェは平麺のような見た目をしているパスタですが、麺の両サイドが波状になっていて、イタリア語の「縮れ」が語源になっています。麺の幅はおよそ10mmから15mm程度のものが主流です。

通常の平たい形のロングパスタよりもさらにとろみのあるパスタソースと絡みやすいので、ボロネーゼなどに採用されることも多いロングパスタです。乾麺の状態ではまっすぐと細長く、見た目も非常に特徴的です。

ラザーニェ

ラザーニェはその名の通り、ラザニアなどにも使われることが多いパスタです。ロングパスタと言うと通常麺のような形を想像する方が多いですが、ラザーニェについてはまるで板のように、長方形の形状をしているのが特徴。

製麺機が必要なく、パスタ生地を作って延ばすだけで完成するのでイタリアでは家庭でパスタから作られることも多いです。調理後にナイフとフォークで切りながら食べるので、具材を乗せたり、包んだりしながら食べられるパスタです。

パッサテッリ

パッサテッリはロングパスタとしては比較的短めのパスタですが、大きな特徴が、イタリアを代表とするチーズ、パルミジャーノを使っているところです。基本的にはスープパスタに使われることが多く、一見かりんとうのような見た目をしています。

キタッラ

キタッラはイタリア語で「ギター」を意味するパスタです。ラザーニャのような長方形型の麺を、「キタッラ」と呼ばれる装置を使って、細く平べったいロングパスタに加工しています。実はひとつのパスタから出来上がっても、同じ太さになることがないのが特徴です。

キタッラと呼ばれる装置には無数の糸が張られていて、その糸を使ってパスタをカットするします。もともとは、装置が由来になって「ギター」を意味するキタッラが名付けられました。

ビーゴリ

ビーゴリは一見ブカティーニのような空洞の空いたパスタですが、ひとつの生地を専用の機械で押し出すようにして作るので、1本の非常に長いパスタが出来上がります。また、現在は小麦粉が中心ですが、古来ではそば粉とアヒルの卵が使われていたとも言われています。

ピッツォッケリ

ピッツォッケリは現在もそば粉を使って作られている非常に珍しいロングパスタです。基本的には平めんのように薄く、平べったい形状にカットされ、そば粉を使っているのでロングパスタでありながら比較的短めなのもその特徴です。