パスタというと麺状の細長いものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、本場・イタリアではその形状ごとに様々な種類があります。では、パスタにはどのような種類があるのでしょうか?その名前と共に、そのパスタと相性が良い料理についてご紹介します。
パスタの種類は思った以上に多い?
パスタは日本でも非常に馴染み深い料理のひとつになっていますが、パスタの本場・イタリアでは、パスタにも様々な種類があります。パスタの形状によって、見栄えはもちろん味付けとの絡み方が大きく変わるので、料理に合わせてパスタ選びも非常に重要です。
では、パスタには実際どのような種類があるのでしょうか?今回は、パスタの種類についてご紹介していきます。パスタには大きく分けるとロングパスタとショートパスタの2種類があるので、それぞれに分けてパスタの種類をご覧ください!
ロングパスタの種類や名前17選!おすすめ料理も!
パスタと聞いて、まず麺状のロングパスタを思い浮かべる方が多いことでしょう。ここで、定番ながら、だからこそ使いやすくて奥深いロングパスタの種類についてご紹介していきます。
スパゲッティ
パスタ料理のことを「スパゲッティ」と呼ぶ方も日本では多いかもしれませんが、実は「スパゲッティ」もロングパスタの一種なんです。スパゲッティは直径およそ1.9mmのパスタで、実際に食べてみるとかなり食べ応えがあります。
特に、日本では洋食の定番として古くから食べられているナポリタンと相性が良い太めの麺なので、日本でも「スパゲッティ」という名前が浸透しているのかもしれません。この他にも、カルボナーラなどのクリーム系パスタと相性抜群です。
スパゲッティーニ
スパゲッティーニは直径1.5mmから1.7mmと、麺の太さではかなり平均的な太さです。普段スパゲッティだと思って自宅で使っているリーズナブルなパスタ麺も、実は厳密に言うと「スパゲッティーニ」に分類されるかもしれません。
スパゲッティーニは基本的にシンプルで具材の少ないパスタと相性が良く、ペペロンチーノやシンプルなチーズ、オリーブオイルを使ったパスタにおすすめです。シンプルだからこそ、食べ応えと味付けの風味が引き立ちます。
ヴェルミチェッリ
ヴェルミチェッリはイタリア語で「細長い虫」。一見名前はおどろおどろしいですが、実際のパスタとしてのヴェルミチェッリは一見普通で、太さは直径がおよそ2.1mmから2.2mmと、通常の形のロングパスタとしては比較的太めです。
その太い麺はクリーム系などとろみのあるパスタと絡みやすくソースをしっかりと持ち上げることができるので、ジェノベーゼやカルボナーラなどのパスタと相性抜群。また、煮込み料理に使われる場合も多いパスタです。
カッペリーニ
カッペリーニはロングパスタの中でもかなり細く、直径はおよそ0.9mmから1.1mmほど。イタリア語で「髪の毛」という意味から由来して名付けられています。細いパスタはさらっとした味付けの料理と相性が抜群。
ボンゴレビアンコやペペロンチーノなどのスパイスをたくさん使うパスタはもちろん、冷製パスタやスープパスタとも相性が良いです。麺が細い分、パスタの茹で時間を短縮できるのも嬉しいところですね。
カペッリ・ダンジェロ
カペリーニよりもさらに細いパスタがカペッリ・ダンジェロです。名前の由来は「天使の髪の毛」で、それに形容されるように非常に細いのが大きな特徴です。実際の太さはおよそ直径が0.7mmから0.9mm程度。
非常に細い麺なので、多くの場合は冷製パスタやスープパスタに使われます。夏の時期に非常に人気の高いカペッリ・ダンジェロを使った冷製パスタは日本でも非常に人気で、ゆずやわさびをはじめとした日本ならではのアレンジも豊富です。
パッパルデッレ
パッパルデッレはイタリア語で「食いしん坊」という意味があるパスタで、見た目は非常に太く、平べったいので「リボン」と表現されることも多いです。その太く、1本ずつでも非常に食べ応えがあるのがパッパルデッレの特徴です。
非常に太いロングパスタなのでとろみのあるソースとも絡みやすく、カルボナーラをはじめとしたクリーム系のパスタから、ボロネーゼやミートソースなどのひき肉を使ったパスタにも頻繁に使われています。
タッリアテッレ
タッリアテッレは平たい麺のような形をしていて、近年日本のイタリアンなどで注目が高まっている「生パスタ」の形状に近いと言えます。幅や太さは厳密には決まっていませんが、多くのものがおよそ5mmから10mm程度のもの。
また、製麺機で作るのではなくうどんやそばのように包丁で切って作られるのも特徴ですね。かなり太めのパスタなのできのこパスタやミートソースなど、麺と絡めて食べる具材が多く入っている料理と相性が良いです。