だから、客イジリも、ほかの出演者イジリも、時事ネタも有効打になる。そういう意味では、客層をしっかり把握して、コアなお笑いファンがウケるネタをチョイスした三四郎は、流れ星☆よりも一枚上手だったと言えるでしょう。奇しくもたきうえさんのツイートが、客層に合わせてネタを変えるという、THE SECONDにおける有効な戦術を浮き彫りにしたわけです」

 さらに、たきうえがツイートしたことで“サイドストーリー”が出来上がったという要素もある。

「トーナメントで戦っていくTHE SECONDは、格闘技大会に近い雰囲気があります。かつてのK-1やプライド、そして今のRIZINなどでもそうですが、格闘技大会では選手同士が相手を煽ることもめずらしくないし、リベンジマッチが組まれることもある。そういった形で、サイドストーリーを見せながら試合を盛り上げていくという側面が強いわけです。

 たきうえさんが、THE SECONDの運営に対する不満を漏らしたことは、そのまま流れ星☆のサイドストーリーになっていくだろうし、三四郎とのリベンジマッチが組まれたらかなり盛り上がるでしょう。敗退してもなお、今後につながる“遺恨”を残すあたりは、さすが試合巧者の流れ星☆という感じもしますし、大会運営の方向性を見せてくれていますね」(同)