北海道知床半島沖で起きた観光船「KAZU1」の沈没事故は、今も6人が行方不明であるという。

 発生から1年が過ぎ、船が出港したウトロの町では追悼式が行われたが、運行会社の桂田精一社長(59)は顔を見せなかったそうだ。

「地元テレビ局によると、追悼式には“呼ばれていないから行けない”と答えたとか。重大な事故の責任者という意識や反省は、まったく伝わってきません」(社会部記者)

 そんな折、ウトロやその周辺では渦中の桂田社長にまつわる仰天話が取り沙汰されていたという。

「桂田さんがダイビング関連の会社を計画しているというものです。そこを拠点に、商売をしながら定期的に行方不明者の捜索に取り組むとか。周辺海域の調査も行って、地域の安全性を高めると言っているとも聞きました」(地元住民)

 当然だが、そうした動きに反発する声が多いようだ。

「観光という知床最大の産業に深刻なダメージを与えながら、同じ場所で新規事業を画策する。彼にとっては所詮、地域や被害者、そのご家族への謝罪や補償は二の次なんでしょう」(札幌在住のジャーナリスト・曽我部司)

 腹立たしい以上の不快感がわいてくる。