さて、栄枯衰勢は世の習いだが、日本大学のドンとして君臨してきた田中英寿(76)の凋落はちょっぴり哀れを感じさせる。
かつては日大の幹部や取引業者が日参していた東京・阿佐ヶ谷のちゃんこ料理「たなか」が昨年10月に店を閉じ、物件は今売りに出されているという。
“女帝”といわれた田中の妻は昨年10月に逝去している。田中も体調が思わしくなく、奥さんが亡くなったことで大きなショックを受けているそうだ。
追い打ちをかけるように日大は、4月上旬の理事会で、田中らに追加で20億円規模の損害賠償を求める方針を固めたという。
権勢を誇った田中だが、彼の「負の遺産」は容易には清算できそうにないようである。
お次はラグビーの名門・京都成章を揺るがす重大事件が起きていると文春が報じている。
前々回の第百回大会では初の決勝に進出し、桐蔭学園に敗れたものの準優勝に輝いている。
そのラグビー部を今年1月まで率いてきたのが、名将・湯浅泰正である。
「湯浅氏は創部二年前から監督を三十五年間務めていた。今回、長らくコーチを務めていた関崎大輔氏に監督を譲り、自身は総監督となりました。今後は地域との連携を図り、京都ラグビー界の発展を目指していくと宣言しています。これまでの活動が評価され、四月には京都成章の校長にも就任しました」(スポーツ紙記者)
ところが、その勇退・校長就任から時をおかず大事件が起きたというのだ。
4月に大学進学を控えていた3年生の部員複数名が、3月下旬に大麻取締法違反で逮捕されたというのだ。
「少なくとも三人のラグビー部員が逮捕されたと聞いています。しかもその中には、今年一月の花園でもプレーしたX選手が含まれていました」(ラグビー部保護者のA)
文春は湯浅校長を直撃するが、「何も答えられない」というだけ。これを読む限りは、そうした事実があったと思うのだが。
それにしても、このごろは、名門といわれるスポーツ部に不祥事がやたら多いような気がする。