さて、井上康生(44)は紛れもない柔道界のレジェンドである。
井上は柔道界の王道を歩み続けてきた。宮崎県に生まれ、5歳から柔道を始めると、小学校から大学まですべてで日本一の座を勝ち取った。
「東海大四年の時に出場した二〇〇〇年のシドニー五輪では、得意の内股を武器にオール一本勝ちで金メダルを獲得。決勝で決めた鮮やかな内股は、その後の代表選手たちの多くが憧れました」(スポーツ紙記者)
だが、挫折も味わっている。五輪連覇の期待がかかった〇四年のアテネ五輪は準々決勝で敗退し、〇八年には北京五輪の代表権をかけた全日本選手権で一本負けを喫して引退を決めたのだ。
私生活では、フジテレビの格闘技番組の取材で知り合ったタレントの東原亜希(40)と2008年に結婚して翌年に長女、その翌年に長男、2015年には双子の女児を授かっている。
代表監督を務める傍ら育児を楽しみ、頑張ったパパとして「イクメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
2021年には、育児業界に影響を与えたタレントやアスリートとして、「ペアレンティングアワード」の夫婦部門を受賞しているそうだ。
そんないいパパ、いい夫の井上に不倫?
2017年の初夏、井上はなじみのジムを訪れた。そこで偶然、1人の女性と出会い、一緒にトレーニングをすることになったという。彼女A子は、
「滝沢カレンに似た三十代のフィットネストレーナーです。元ボディービルダーで、国内トップクラスのジム主催の大会で優勝経験もある。五年前に結婚しましたが、その後、世界的なミセスコンテストのファイナリストに選ばれたほどの美貌の持ち主です」(A子の知人)
その後どう進展していったのかはわからないが、昨年10月28日の午後7時半過ぎ、スーツ姿の井上が、都心の高級中華料理店に急ぎ足で向かっていたそうだ。店の中で待つのは柔道男子代表の元チームドクター、そしてA子だった。
2時間後の午前0時ごろ、井上が1人で店を後にする。数分後にA子が1人で店から出てきて、タクシーに乗り込み、ホテルに入っていったというのである。
ホテルのエレベーターに乗るA子。フロントを横目に見ると、チェックインの手続きをしている井上の姿があった。
鍵を受け取った井上はエレベーターに乗る。降りたフロアの廊下の先にはA子が待っていたという。
井上を直撃する。
部屋にいかれた?
「少しだけ、はい。でも、なんか普通に、話してもう、すぐ帰りましたけどね」
どんなお話を?
「いや、なんかもう、仕事の関係のこととか、結構、はい」
井上は最後まで男女の関係を認めなかった。記者にきちんと一礼をし、落ち着いた態度で去っていったそうだ。
井上は常々、ピンチはチャンスだと思えといっていて、
「人間に失敗はつきものですし、失敗を恐れる必要はありません。失敗した後に何をするかということの方がもっと大切です」といっているという。
この時も、胸の中でこの言葉を唱えていたのだろうか。