板垣が演じる直政は、女城主・直虎によって育てられた井伊家の御曹司で、徳川家臣団の新戦力として活躍。頭の回転が速く、女性によくモテる美少年。プライドが高く、不遜な物言いでトラブルを引き起こす人物だ。

 板垣は「収録に途中から参加したので、現場の空気も出来上がっている時期でしたし、しかも現場には素晴らしい先輩ばかりという環境。特に参加して間もない頃は、緊張の連続でした。でも、井伊直政も徳川家臣団に途中から加わりますし、家臣団のほかのメンバーとも年齢が離れていたので、直政の思いを身をもって感じられているような気がしました。いい緊張感が芝居にもプラスに働いたかなと思っています」と撮影当初の心境を明かし、「収録に参加するにあたっては、直政が生まれた井伊谷(静岡県浜松市)や晩年を過ごす彦根(滋賀県)など、ゆかりの地を巡りました。中でも一番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。『演じさせていただきます』とご報告でき、力をいただけたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、あらためて気合が入ったのを覚えています」と振り返る。